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講師 原和之(HARA Kazuyuki)
京大学准教 地域文化研究専攻
 
          専門 フランス思想、精神分析学
 
 
 



■講義題目
思想史の中の身体―精神分析学を中心に

■講義概要
 プレ講演の中でも紹介したとおり、西欧思想史における身体をめぐる思考は、心身二元論と呼ばれる枠組によって強力に枠づけられていたが、とりわけ20世紀に入るとこうした枠組を乗り越えて身体を思考しようとするさまざまな試みが登場してきた。この授業では、そうした試みの中から、精神分析学における「身体」概念のあり方を取り上げる。精神分析は、心身の双方に症状を生ずる「ヒステリー」という具体的な問題に答えを与えようとする中で、「身体的なもの」と「心的なもの」の関係を独自の視点から捉え直すことを余儀なくされた。そこから展開された精神分析の議論の中で、身体がどのように捉えられているかを、一日目は精神分析の創始者ジグムント・フロイトの初期の草稿『心理学草稿』を、二日目はフランスの精神分析家ジャック・ラカンのエディプス・コンプレックスをめぐる議論を中心に検討してゆく。

<思想史视野中的身体——以精神分析学说为中心>

欧洲思想史的身心二元论传统是非常牢固的,有关身体的思考也曾难以从这个现成的框架中摆脱出来。进入二十世纪后,出现了一些试图突破这个框架去思考身体的种种尝试,如在一月八日在宝利通讲演中我已讲过的那样在此次讲义中我们将要考察的,是精神分析学说领域里的“身体”概念。精神分析面对着兼有身心症状的“歇斯底里”这一问题,不得不从新的视角重新思考“身体”和“精神”的关系。从这一问题出发的精神分析学说是如何把握“身体”的呢?我们围绕着这个问题,第一讲义将要讨论精神分析学奠基者弗洛伊德的初期著作《心理学草稿》,第二讲义则将围绕法国精神分析学家雅克·拉冈有关恋母情结的讨论进行研讨。