お知らせ

2014年3月南京大学集中講義『排泄』の履修について

南京大学集中講義について

本講義は、海外の大学で駒場の授業を現地の学生とともに受講し、共同研究を行う新しい自由研究ゼミナールです。東大の教員によるオムニバス形式の集中講義として、2014年3月に中国の南京大学で開講されます。履修者は、この集中講義に1週間参加し、午前中は講義、午後は南京大生との共同研究を行います。

なお、派遣前に駒場キャンパスで開かれるプレ講演『排泄』に参加し、インターネット中継によって、南京大生との討論を行い、レポートを提出することが必須となります。学部生から大学院生まで、学年を問わず参加を歓迎し、国際交流とあわせて、東大内部の縦の交流を進めることを目的としています。 

講義日程

本プログラムは、プレ講演集中講義から成り立っています。

プレ講演(@東京、東京‐南京同時中継)

日時:2013年12月17日(火)6限
場所:情報教育棟4階 遠隔講義室

集中講義(南京)

日程:2014年3月3日~28日
*学生は2014年3月9日~23日に、2班に分けて1週間ずつ派遣する予定。

履修登録

受講人数を20名に制限します。
履修希望の学生は事前に登録をして下さい。
選抜に漏れた人は11月中旬の訂正期間に登録を削除しておいて下さい。
選抜され、単位を登録した学生は、12月に行うプレ講演『排泄』に必ず参加し、当日課すレポートを提出して下さい。大学院生の履修希望者は、プレ講演『排泄』より参加し、同様にレポートを提出して下さい。大学院生の選抜はプレ講演レポートで行います。

選抜方法

レポートによって選抜します。

レポート課題・提出方法

(1)以下の枠内に示した集中講義『排泄』の説明文を参考にしながら、「排泄」に関して/を通してどのようなことを考えられるか、複数のテーマを設定してそれぞれを論じなさい。

生の営みの中で、欠かすことのできないものの一つとしての「排泄」。食物の摂取と並んで個体を他者に向かって否応なしに開くこの契機は、「自律」を旨とする近代的人間の理念の枠組みのなかでは二次的な地位に追いやられていた。こうした主要な活動の意図されざる/望まれざる副産物の産出が表だって問題にされてこなかった背景には更に、その自然性の認識がある。すなわちそれは「自然に任せることで」「自然に」解決するはずのものと考えられてきたのだが、今日われわれは、その自然性がさまざまな水準で揺るがされる事態に直面しているように思われる。そもそも人間 がその「自律的」な存在に達する前後の時期に、一定の――「自然」な――仕方で解決されるはずであったこの問題は、現代においては「発達障害」や「介護」といった異なった文脈に組み込まれて提起されている。またマクロな水準に目を転じてみれば、人間の活動から生まれる排出物の問題が――二酸化炭素やゴミ、さらには核廃棄物にいたるまで――現代ほど真剣に問われた時はなかった。これらの問いは、しかし同時に、人間の「自然」と「理念」を根底から考え直すようわれわれに迫っている。以上のような観点から、本講義では狭義の「排泄」から出発しつつ、さまざまな水準と場面における排出や排除の問題を通覧することで、近代的な人間観を問いに附すための視座を提供することをめざす。

(2)南京大学集中講義に参加を希望する理由を書きなさい。

字数:A4で2枚。テーマ(1)と(2)を合わせて2,000字程度
締切:11月1日(金)
提出方法:メール添付、件名に「南京集中講義選抜レポート_氏名」を、本文およびレポート内に氏名・所属・学籍番号を明記すること。
送付先:admin@lap.c.u-tokyo.ac.jp(@を小文字に)
結果発表:11月11日(月)11月8日(金)までにメールにて連絡。

成績評価

プレ講演のレポートと、集中講義のレポートで評価します。
プレ講演のレポートで「否」となった場合は、南京への派遣を取り消します。

注意事項

派遣費用は、航空券代をLAPが負担します。宿泊費(15,000円程度)、食費を含む活動費(10,000円程度)及び海外旅行保険加入費(加入必須)は参加者の負担とします。

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