お知らせ

南京大学─東京大学交流・連携回顧展と国際シンポジウムを開催しました

2017年5月27日(土)、南京大学(中国・南京)外国語学院において、南京大学設立115周年記念イベントの一環として、本学と南京大学との10年間の学術・教育交流の成果を回顧する「南京大学─東京大学交流・連携回顧展(南京大学─东京大学合作交流回顾展)」及び「異文化間における日本研究・日本語教育研究に関する国際シンポジウム(跨文化视域下日本语言文学教学与研究国际研讨会)」が開催されました。本学より羽田正副学長をはじめ、総合文化研究科刈間文俊教授、小森陽一教授、伊藤徳也教授、林少陽准教授、原和之准教授、ボイクマン総子准教授、松下達彦准教授、宇佐見洋准教授が出席しました。

シンポジウム前日の26日(金)には羽田副学長が陳駿南京大学学長を表敬訪問し、両校の研究プロジェクトについて意見交換を行ったほか、今後の両校のパートナーシップを更に強化することを確認しました。
27日(土)のシンポジウム開会式では、楊金才外国語学院院長の開会挨拶に始まり、劉鴻健南京大学副書記が南京大学115年の歴史における東京大学との連携の重要性に言及されました。また羽田副学長は本学と南京大学の連携状況を回顧した上で、本学と南京大学がグローバルな視野のもと、自然エネルギーや気候問題などの分野で更に交流を深めるべきであると提言しました。なお、開会式には南京大学より邵進教務処処長、孫雯国際処副処長、陳暁清学生科科長、蒋佩曄専家科科長、徐昕交流科科長が出席されました。

シンポジウムでは、本学教員からは、伊藤教授「周作人の日本語創作:理解されなかった『西山小品』の宙吊り性」、ボイクマン准教授「中間言語語用論と日本語のスピーチ・レベル:依頼・勧誘・謝罪におけるL2のスピーチ・レベルの発達」、松下准教授「読解における既知語率と第一言語の影響の測定のためのウェブツールの開発」、宇佐見准教授「『測定される能力』から『解釈される能力』へ」、林准教授「中国文学と漱石」の報告がありました。全報告終了後、小森教授が「日本近代文学研究の現在と方法論的課題」というテーマで特別講演を行い、シンポジウムの総括を行いました。

今回の回顧展及びシンポジウムでは両校のこれまでの緊密な関係を振り返った上で、今後より充実したパートナーシップを構築していくことの重要性と必要性が本学、南京大学の双方で確認することができました。

・総合文化研究科・教養学部の記事です。http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/topics_z0109_00038.html

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