ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい
第7回 11月09日 鳥井寿夫
7(11/9)空の青は正色か?(1)
- 講師紹介
-
- 鳥井寿夫
- レーザー光を用いた原子の冷却や、超精密分光、原子時計に関する研究を行っている。 専門:実験物理学(原子物理学・量子エレクトロニクス)
- 授業風景
鳥井先生の講義は、荘子の言葉からはじまりました。「天之蒼蒼、其正色邪 其遠而無所至極邪 其視下也,亦若是則已矣」という漢文に書いてある「正色」という言葉は、「本当の色」という意味。しかし、鳥井先生がさまざまな例で説明してくださったように、「色」は波動であり、可視光を感知できる範囲も人間の資格の範囲を超えています。それに加え、「色」を感知する「錐体」の数も人により異なるため、実際何色に見えるかは別々。では、なぜ空は青いのか? そして、なぜ夕焼けは赤いのか? この問いは難しい。だからこそ、第2回以降も考える必要がある重要な問いです。
コメント(最新2件 / 50)
- 2016年11月09日 19:16 reply
教室の光のスペクトルを調べたり、色の組み合わせを考えるなど、実験的な要素が多く、飽きることなく講義を聞くことができた。文系の自分にとってはやや難しい内容もあったが、興味の持てる講義だった。
- 2016年11月09日 21:48 reply
光の三原色の組み合わせで、人間が認識することが出来るすべての色が再現できるわけではないという事実は驚くべきものであった。また実験やスライド等により視覚的に理解しやすい説明であったため、理系よりな内容でありながら文系であっても楽しむ事が出来た。
- 2016年11月10日 08:18 reply
私は文系ですが、理系よりの話も楽しく聞くことができました。レーザーの実験が面白かったです。次回の講義も楽しみです。
- 2016年11月10日 21:32 reply
空の色は青い、虹は七色である、全ての色は三原色からなる等、私たちが日常で疑問を抱くことなく抱いている通念の本質を、物理学によって明らかにしていこうとする批判的な講義。前半は色や光に関する物理学の基礎的な知識を解説する準備段階であったが、これらの予備知識を用いた次回の「答えあわせ」に期待が高まる。
- 2016年11月14日 01:01 reply
色空間というのは知らなかった。カラーコードで大体全部表せていると思っていたので、そもそもRGBの作る三角形に入っていない色がたくさんあるというのは意外だった。オーロラは実際に見ると写真や映像とは全然違い、見たままを撮ることはできないという話を以前に聞いたことがあったので、こういうことが関係していたのかなと思った。
- 2016年11月14日 08:32 reply
この講義のシリーズで初めて本格的な理系の知識を取り扱い、ついていけるか不安だったがレーザー光線の実験や、クイズ形式の出題があり、楽しめた。光の三原色だけでは表現しきれない色が沢山存在するということを初めて知り、驚いた。
- 2016年11月14日 12:54 reply
空の青は正色か、というアプローチそのものが興味深かったです。特に光の三原色だけでは全ての色を表すことはできないということには、とても驚きました。また、実験的な内容やクイズもあり、楽しかったです。次回が楽しみです。
- 2016年11月14日 13:59 reply
本講義を受ける前に期待していた授業がようやく出てきた感じがした。
スライドを使った色の変化は全てを理解することはできなかったが物理学を織り交ぜてて興味がとても湧く授業内容だった。
- 2016年11月14日 14:31 reply
今回の講義は初めて色を理系的に扱ったものでした。やはり、今までと比べて本質的であり面白かったです。ただ、本質をつく講義でありながら、具体的な実験もあり、楽しかったです。次回もよろしくお願いします。
- 2016年11月14日 15:16 reply
光が波であるということを示すために行われたレーザー光線の実験は、教科書の中の解説しか見てこなかった現象を実感でき、面白かった。視細胞の話で、それぞれ異なった色に反応する錐体細胞の存在比率には個人差があり、各々の人で同じものを見ていても違う色を感じているという話は興味深く、不可知論を想起させた。
- 2016年11月14日 22:47 reply
色を扱う授業で初めて本格的に物理的な色の話だったので新鮮だった。
光は基本的には全方位に広がる波で、レーザーは干渉によって直進するとのことだったが、一方向だけに音を飛ばす技術と関係がありそうだと思った。
三原色では表せない色の範囲は思っていたよりも広かったが、画面ばかり見ているとそういった色への感受性が落ちるということはないのだろうかと不安になった。
- 2016年11月15日 00:26 reply
色そのものの授業は初めてだったと思われる。光の色について実物を使いながら分かりやすく説明されて、有意義でした。よく使っていた暗記マーカーペンも色の重ね合わせを上手く利用しているということを改めて実感させられて、日常的な事柄に結び付けられて楽しかったです。
- 2016年11月15日 16:29 reply
光の干渉実験や波長の測定といった、知っていても実際にはみたことのないものを生で見ることができ、とても面白かった。色が表れるということ、それを認識する視覚について、今までとはまた異なった視点でのお話であったが、感覚として当たり前のものに論理的な説明と証拠が存在しているのはとても不思議な感じがした。同時に、この論理性を見つけ出した科学は、やはり面白いなと思った。
- 2016年11月15日 18:17 reply
今までの講義は正直無理やり色に繋げているように思う回もありましたが、今回は色そのものへの率直なアプローチで、おもしろかったです。文系であり勉強不足のため理解が追いつかない部分もありましたが、次回も楽しみにしています。
- 2016年11月15日 21:56 reply
今回の主題講義では初めての科学的な観点からみる「色」の講義でした。まずは私たちが見ている空の色が本当に正しい色なのか、という問を古代中国の時代から考えていた人がいると知って驚きました。それから色覚の話や色の混合の話になり、身近なところから科学を感じられたようで、大変興味深く楽しかったです。次回はさらに多くの実験をできるということで、講義が待ち遠しいです。
- 2016年11月15日 22:56 reply
色そのものについて物理的な視点で見ることができた。
三種類の錐体細胞の分布は人によって異なるから、同じものでも人によって違う色に見えているというのは非常に興味深かった。色というものがあくまで人間の感覚を通して成立しているものだといことが分かった。
また三原色の組み合わせで表現できる色が意外にも限られたものであることには驚いた。映像技術のさらなる進歩の可能性を感じた。
波長による屈折率の違いを利用した光の分散の実験は本当に美しいと思う。映画パイレーツオブカリビアンに登場する緑の閃光も、波長による屈折率の違いにより起こる「グリーンフラッシュ」という自然現象だとか。
- 2016年11月15日 23:36 reply
最初のタイトルを見て哲学よりの話なのだろうかと思っていたが、物理学よりの話だったので驚いた。が、光の3原色といった中学の美術の授業で習うようなものから電磁波といった発展的なものまで幅広くまとめられていたので広く浅く学ぶことができた。個人的には錘体の話が一番面白くて、自分にとっては青に見える色でも、他人にとっては同じ青でも違うように見えるのかもしれない、ということに可能性を感じた。
- 2016年11月15日 23:47 reply
とても興味深い話でした。次回の講義が楽しみです。
- 2016年11月15日 23:52 reply
色が見える原理から色というものを考えなおすのは、今までの講義とはまた違った視点で面白かった。また、実習もあり、色覚に関する不思議を体験できてより興味が湧いた上に、理解も深まったと思う。色の表現において、人間の知覚がどうなっているかは外せない議題だと感じた。
- 2016年11月16日 00:06 reply
空の色は正色なのか?という疑問は私も抱いたことがありました。私はよく晴れた青空の色が一番好きな色です。あのきれいな青がいったい何なのか、今回の授業ではまだ明らかにされなかったので次回が楽しみです。今回は理系的な内容でしたが、初めて知ることが多く楽しかったです。目の中に3原色のそれぞれに対応した細胞があることを初めて知りました。また3色光源では人間が認識できるすべての色は再現できないとのことでしたが、やはりどんなに高画質なテレビや写真でも目に映る風景の美しさに匹敵することはできないのだなと思いました。
- 2016年11月16日 00:17 reply
今までは文系中心の講義であったが、今回は物理的なアプローチから色の本質を考えていくものだった。内容は易しくはないがレーザー光線の実験など興味を持てる部分も多く、面白かった。次回も期待したい。
- 2016年11月16日 00:31 reply
今までは文系よりの講義だったので、物理的な意味での色の講義を受けることができて新鮮でした。実験をおりまぜながら進めてくださったので非常に受講しやすい雰囲気でよかったです、
- 2016年11月16日 08:56 reply
今回は主に光の色についての講義を聞いた。理系の人間としては既知の内容が多かったが、豊富なイラストやクイズ形式で楽しく文系の人にも分かりやすいものだったと思う。また三色光源でできる色の範囲が意外に狭いことなど新しいことも知ることができてたいへん興味深い講義だった。マクスウェルのTシャツの文について私は、And God(Maxwell) said ~ and there was light(right)という意味もあるのかなと思った。
- 2016年11月16日 13:43 reply
xy色度図の上では2点の混色がその比に応じた内分点になるとのことで、xy色度図がなぜ便利なのかやっと理解できた。
有限個(多くは3つ)の「原色」を持つ色空間がしばしばこの上で比較されていることにも納得がいった。
この図の元となるXYZ表色系のように、見えない架空の「原色」をおくことで見える色全てを内包したような色空間を作ることは有意義だと感じた。
こうした架空の色が虚色と呼ばれることから、冒頭の荘子の「正色」について連想してしまったが、荘子は見える色について「正色」かどうかを問うているので、全く別の概念だと気づいた。
- 2016年11月16日 14:02 reply
今回は次回のための準備、と言った感じで、理詰めの話が多かったが文系にもわかりやすい授業だった。次回もキットを使って実験をするということなので楽しみです。
- 2016年11月16日 20:15 reply
色について理系的な観点からの講義は初めてで、新鮮だった。私は文系なのでよく理解できなかった箇所もあったが、発光色が変化するLEDのライトや、配布されたカラーセロハン等を使って説明されていて、興味を持って楽しく受講することができた。また、光の3原色には表現できない色の範囲があるという話は初耳で、4原色のテレビの凄さが理解できた。
- 2016年11月16日 23:07 reply
今まで感覚的に捉えていた「色」を科学的に解析し、その正体を光や人間のメカニズムによって理解するという内容は理系に寄るもので、「色」を文理問わずに思考するこの講座の特徴を思わせ、理解するに少し難しいものではありましたが興味深かったです。
- 2016年11月17日 09:55 reply
今回の講義が初めての「理系的な」講義だったと思う。これまでの講義とはまた別種の、色についてのお話を聞くことができた。身近な疑問を通して科学を勉強できたのはとても良かった。
- 2016年11月17日 12:59 reply
色というものが何であるかということは一応学んではいたが、実際にセロハンを使ってみたり暗記マーカーペンについて考えてみて実感をより持つことが出来た。
急にふられるのではないかと思うとドキドキするが、先生の側からも質問を投げかけてくれて考えるきっかけになる。
- 2016年11月17日 19:53 reply
理系範囲の講義だったので、理系である自分にはなじみやすい回でした。授業タイトルにも入っている正色という概念は初耳で、考えさせられるところもあり面白かったです。
- 2016年11月18日 18:01 reply
いままでは色の文化的な側面に触れた授業だけだったので、色そのものを自然科学の見地から取り扱う授業は新鮮でした。
私は理系なので光と色との関係は知識として学んではいたのですが、それをメインに据えた授業を聞くことができてよかったです。
次回も楽しみにしています。
- 2016年11月21日 10:07 reply
今までと違って理系よりの講義で個人的に取っつきやすかったです。実際に色の変化をセロハンやLED照明見ることで講義の内容が分かりやすく、次の講義が楽しみです。
- 2016年11月21日 12:00 reply
科学的視点から色とはどういうものなのか考えていく講義で、個人的にはその視点が新鮮だった。理解しきれない内容もあったが、興味深い講義だった。
- 2016年11月21日 15:18 reply
色が実際どのような性質なのかをフィルムを使った実験等を通して体験できて非常に分かりやすかった。次回も実験があるそうなので楽しみにしています。
- 2016年11月21日 18:08 reply
今回の講義で初めに配られた実習用と思われる道具に目をやり、きっと楽しい実習が待っているんだろうと思っていました。実習は次回のようでしたので、楽しみにしています。
- 2016年11月22日 08:46 reply
今回の講義では科学的に色の本質に迫りました。色が人によって認識される過程を知り、なんだか不思議な気分になりました。次回も楽しみです。
- 2016年11月23日 00:21 reply
私が「色」をテーマに授業をやると言った時、このような授業がメインになるのだろうと思ってとったのでとても面白い授業だった。身近にある道具の原理も交えての講義で、体験もあったのでとても楽しめた。
- 2016年11月23日 00:34 reply
これまでとは違い、理系的な視点から色について学ぶことができました。今まで曖昧にしか知らなかった部分について詳しく知ることができ、とても良かったです。特に三原色では思った以上に多くの色が表しきれておらず、驚きました。
- 2016年11月23日 10:55 reply
色というものを科学的に捉えている大変興味深い講義でした。色の三原色と光の三原色の違いは元から知ってはいましたが、その原理にまで考えを深められたことで大変意義深い授業にすることができました。CIEの見方もわかったので知識を広げられました。
- 2016年11月23日 11:41 reply
セロハンを用いて実際に手元で色を確認でき、とてもわかりやすい講義だった。次回の実験教材が既に配られているので、どのような講義をしていただけるのか楽しみです。
- 2016年11月23日 14:25 reply
その場でやって見せていただいたり、その場で実験したりでわかりやすかった。個人的にひかりが好きで、色とひかりが重なった分野における講義で今までで一番興味深かった。
2回目の講義もたのしみにしています。
- 2016年11月23日 15:00 reply
思い返してみれば、これまでの授業で扱ってきた色の側面は皆、南アジアにおける世界観との関連や、猫の色と人種の対立をめぐる問題、西洋及び日本の絵画における色彩の役割と、いずれも人間の存在を前提として、人間がどう色を把握し、色がどう人間に働きかけるのかという点に焦点を当てるものであった。今回の授業はその点、今までとは毛色が違う。光を科学的に分析し、それを波として捉え、色の違いとはすなわち周波数の違いだと論じる。人間には見えない色もあり、それを見ることができる動物もいると言う先生の指摘から明確に読み取れるように、今回のお話は人間を想定しておらず、更には今回のお話の存在によって今までのお話の前提が相対化され、明らかになったとも言えよう。
私が特に疑問に思ったのは、人間がいつから、こうした色の物理的分析を始めたのかと言う点だ。今回のお話ではニュートンもファラデーもマックスウェルも、なぜそうした分析をしようと思ったのかと言う動機については触れられなかった。どうしてそうした発想に至ったのか、これもまた人間と色の関係を把握していく上でも大切な視点だと感じた。
- 2016年11月23日 16:58 reply
理系の内容ということもあり不安だったが、美術的な色彩の話と重なるところもあり、楽しめた。感覚ではなく理論的な面もわかってよかった。
- 2016年11月29日 21:45 reply
錐体細胞の分布が人によって異なり、同じものでも人によってそれぞれ感じ取っている色が違うということが興味深く感じられた。色の混合の話はデジタルでの色の表現やデザインなど、自分にとって身近なテーマと近しいものとして楽しむことができた。
- 2016年11月30日 10:46 reply
科学的知見から見た際の色に関する講義だった。今までの人文よりの講義とは打って変わって理系よりの内容だったが、イラストなどが豊富で文系の学生にもわかりやすかったように思う。
- 2017年01月09日 14:13 reply
今まで観念論的な色に関する考察を考えてきたが、今回初めて唯物論的な色の話を聞くことができて新鮮だった。いつも見ている蛍光灯の白色光のスペクトルを分析したりして、物事の新たな視点を獲得したような気分になった。
- 2017年01月11日 22:44 reply
(書き直しです。申し訳ありません)
私自身、高校時代に水の青さの秘密を研究していたこともあって大変興味深い講義でした。先生の文系の人にもわかりやすいように数学を極力排除した説明の仕方は、分離入り混じったリベラルアーツを信条とするこの講義にとても合ったものだと思いました
- 2017年01月27日 14:19 reply
今回は今までで一番理系の内容だったので、理解しやすい内容ではあった。日頃何気なく、どこにでもありふれている「光」だが、様々な種類があることを初めて知り、驚きだった。日頃何気ないことにも疑問を持っていかなければならないなと自戒した。
- 2017年01月31日 09:54 reply
物理的観点からの講義で「色」の講義として自分が最初に期待したものに近かった。「空の色」というのはよく話題に出される話ではあるし、自分の好きな議題でもあったので、やはり知っている内容も多かったのだが、実際に軽い実験でそれを体験することは初めてだったので飽きることはなかった
コメントする
- 他の授業をみる
光が何なのかといったテーマについては特に、自分が文系だったため理解できない部分も多かった。
不勉強を感じた。