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【募集要項】中国社会文化研修——深思北京2025

北京という都市を、あなたはどのように見るでしょうか。
悠久の歴史と世界の力学が交錯し、制度と日常が重なり合う場所。
そこでは、人びとの声が混じり、さまざまな時間が同時に流れています。

本研修「深思北京」は、この巨大都市を舞台に、あなた自身の視点で他者を知り、自分を問い直すことに挑むプログラムです。

参加学生はまず東京で、中国人民大学の来訪学生と共同観察を行い、日常生活の中での小さな発見や気づきを通して、自分の関心や問題意識を具体化します。その後、北京での日中混成チームによる共同観察、家庭訪問、社会組織・企業見学などを経験し、ミクロの観察で育まれた問いをマクロな社会・制度・文化の文脈で深めます。

研修の出発点は、壮大な国際課題や華やかな名所旧跡ではありません。通学路に残る落書き、食堂のメニュー、掲示板の貼り紙、地下鉄のアナウンス、漂う匂い、人の仕草や声のトーン……。一見「取るに足らない」もののなかに、社会や文化を形づくるロジックが潜んでいます。

「深思」とは、安易な結論や手軽な「解決案」を急ぐのではなく、多様な視点を重ね合わせ、観察事実を自分の言葉で丁寧に説明し、一つ一つの問題を具体化・分解する営みです。本研修では、ミクロとマクロを行き来しながら、その姿勢を実践する場を提供します。

▪️研修日程

1.事前(東京)研修:A1ターム後半(11月上旬〜中旬)

①オンライン交流・共同講義:

  • 日中双方の参加学生によるオンライン交流・共同講義を実施(詳細は調整のうえ、11月13日以前に実施予定。)

②中国人民大学学生来訪:11月13日(木)〜11月15日(土)

  • 11月13日(木)18:30 歓迎会兼顔合わせ
  • 11月14日(金)来訪団だけの独自プログラム(一部参加可)
  • 11月15日(土)共同観察@東京(with 人民大学生)

2.現地(北京)研修:11月21日(金)~27日(木)

  • 内容:授業体験、日中混成チームでの共同観察、家庭訪問・ホームステイ、社会組織訪問・実務家講座など
  • 渡航前説明会あり

3.研修後提出物

  • 北京考察記(冊子として刊行予定)
  • 北京日誌(SNS公開予定)

▪️応募課題

以下2点を提出してください。

1.「私の徒歩〇〇圏」

自分の生活圏(徒歩10〜15分程度)を舞台に、あなた自身の視点で「東京生活」の一面を切り取って紹介してください。

  • 文章・動画・スケッチ・インタビュー記録など自由な形式で表現してください。(文章の場合は800~1200字程度、動画の場合は3分以内。)
  • この課題は、現地研修での観察・考察の準備演習として位置づけられます。東京版での気づきや方法は、北京での観察にも活かすことができます。
  • 自身の着眼点を優先してください。完璧な作品である必要はありません。自分の視点や問題意識を整理することに尽力してください。

2.北京研修で考察したい個人テーマ

現地での共同観察や家庭訪問、社会組織訪問などを通して探究したい、最もコアな問いを設定してください。あるいは、問いの形式にまとめるのが難しければ、コアな関心をごく簡単に説明してください。

  • 現時点での理解で構いません。関心の理由や考察の切り口も簡潔に書いてください。
  • ①で整理した視点は、②でさらに深めても、あるいは、まったく新しい問いを設定しても構いません。
  • 分量・体裁は自由です。

▪️応募方法

課題①②をメールに添付し、以下を本文に記載してください。
   a.氏名(学年・所属・学生証番号)
   b.外国語運用能力(中国語・英語の学習歴、滞在歴、交流経験、資格など)
  • 件名:深思北京2025参加希望_氏名
  • 送付先:admin[at]lap.c.u-tokyo.ac.jp([at]は@ に置き換えて下さい)
  • 締切:2025年10月24日(金)24時

*提出確認メールは翌日までに送付します。確認メールを受け取ってない場合は必ず事務局に連絡すること。

▪️参加要件・選抜方法

  • 対象:学部生10名以内(修士課程生も応募可)
  • 条件:本学において中国語授業を履修した経験があり、中上級レベルの中国語スキルを有すること(大学内交流は中国語または英語を利用。ただし市民交流・企業訪問は中国語が基本。)
  • 選抜:応募課題を必須とし、応募者多数の場合は面談を実施
  • 単位が必要な学生は履修登録訂正期間が終わるまでに履修登録をする必要がある。

▪️注意事項

  • 参加学生は本学を代表する立場を自覚し、研修期間中は品位と責任をもって行動すること。
  • 航空券、宿泊費、研修費には奨学金[(株)ゼンショーホールディングス提供]を支給予定。ただし海外旅行保険料・食費等の生活雑費は自己負担。
  • 課題、報告書が締切までに提出されなかった場合は、奨学金の返還義務が生じる。
  • 辞退の場合は所定の手続き・費用負担が必要。

▪️問い合わせ先

 ホームページの問い合わせ欄から、もしくはLAP事務局 admin[at]lap.c.u-tokyo.ac.jp([at]を@ に)まで。

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