I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines
Vol.2 2025.10.15
comments(最新2件 / 8)
- 2025年10月16日 08:02 reply
講義では、現地での計測無しに、どのように衛星画像と衛星高度計の情報から世界中の河川の流量を推定できるのかをよく理解することができました。
しかしながら、理論上は正しくてもそれを世界中の河川に対して良い精度で実践することは難しいのだろうということは素人である私でも容易に想像がつきます。
そのため、この研究がより洗練され、今後ハザードマップや水害の予測などに応用されていくことを期待しています。
- 2025年10月16日 10:27 reply
日頃グーグルアースなどで気軽に見ることができる河川も人工衛星などの最先端技術を用いて撮影されており、その撮影のためにも様々な難しい点があると知ることができ、とても興味深かった。
- 2025年10月16日 23:36 reply
授業後に海洋研究とのつながりの話題が出たが、大きさの違いや変化の度合い、河川の色がそれぞれ違うので衛星画像から判別しにくいことなど、河川の方が海より把握することが困難なことが多いと感じた。
- 2025年10月18日 22:42 reply
河川の流量データを衛星から観測し、それを沿岸地域の農業や灌漑の実態と照らし合わせることができるという話について、理系的な手法を通じて社会や地域の構造を読み解くという人文地理学的な意義が感じられ、印象的で面白かった。
一方で、McFLIによる観測の前提となる「隣接断面における流量は等しい」という仮定は、河川の規模が小さくなるにつれその誤差が大きくなると考えられるため、長江のような大河の分析には有効だが、日本の河川のように小規模で流路が複雑なものに対しては流量を正確に把握することが難しいように思われる。防災対策には地球規模の計測に加えて、昔ながらの定点式流速計や超音波式流速計などのローカルなアプローチも併用することが有効だと思った。
- 2025年10月19日 19:31 reply
気候変動問題に関する研究、考察は、しばしば大気あるいは地球全体といった非常にマクロな視点で行われている印象だったが、河川という、地球規模で見れば比較的ミクロ(?)な視点で研究を進め、そこから地球全体の流れがわかるという事実には驚いた。河川を流れ海へ出た水は、その後蒸発し雲になる。雲の動きは気流つまり気圧に支配されていることからも河川の流れや流量の理解は大気の流れ、最終的には気候の理解につながるという視点は、個人的に新鮮なものであったが、合理的で納得のいくものでもあった。
- 2025年10月21日 17:48 reply
宇宙から地上の河川の流れを測るというのは何か途方もないすごいことのように思えたのですが、講義を聴いている中で、一つひとつ地道に障害を乗り越えて精度を高めてきた過程がよく分かり、非常に興味深かったです。それぞれの段階で提示された課題はどれも簡単には乗り越えがたいもので、お話を聴きながらどうやって克服するのだろうと少しドキドキしてもいたのですが、それらを様々なアプローチで解決していくのが面白かったです。時折世界との競争に関する話題が出てきましたが、そうした環境の中で自身の興味を追い求めるのが世界の最先端で研究する面白さなのかなあと思いました。天気予報に河川の洪水予想が加わる日を楽しみにしたいと思います。
- 2025年10月21日 21:56 reply
最先端の「水文学」についての貴重なご講義で大変勉強になった。まさしく文字通りの「流れ」というものを追い求めた末の非常に興味深い研究成果の裏に、非常に地道な努力が積み重なっていることを感じた。専門的な内容も含むはずにもかかわらずとてもわかりやすい講義で、研究という行為に通底する普遍的な理念に触れられたと感じる。
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河川の衛星観測について、衛星では直接観測できないものをマニング式で推計できるということに感銘を受けました。これからの河川研究では、衛星データやAI解析を活用し、流量や水質変化をリアルタイムで把握することで、災害予測や水資源管理の精度向上が期待されるのではないかと思いました。