I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines

Vol.5 2025.11.05

comments(最新2件 / 5)

taisei2025    reply

民族文化など、文書として残されない庶民の生活を後世に伝えるためにオーラル・ヒストリーが大切だという話は聞いたことがありましたが、政治家や研究者に対して行うというのは初めてお聞きしました。
政治家の行った業務は記事や公文書として残されるため、口頭での聞き取りが必要である理由が分からなかったのですが、講義を受けて納得できました。
私たちが報道を通して知る政治活動はあくまで結果にすぎず、その背後には多くのやり取りや意思決定の過程があります。そのやり取りを明らかにすることで、記録には残らない決定までの流れやどの役職の人がどのような動きをしていたのかを知ることができます。そのようにして、代替わりの激しい官邸官僚のノウハウを「官邸の作り方」として次の政権に引き継ぐことができるのだそうです。
講義では政治家に焦点を当てられていたので、次は研究者へのオーラル・ヒストリーの重要性についてもお聞きしたいなとおもいました。

ryo0312    reply

政権発足に向けて必要な3つの柱について、まず現実的な日程と課題を整理し(スケジュール管理)、次に信頼できる人材チームを作り(人材登用)、最後に具体的な政策内容を考える(政策プログラム)という流れが見えた。政治における戦略的マネジメントがいかに重要であるかを感じさせられた。

yakitori2005    reply

これまで、政府については公文書で分かり切っており、オーラルヒストリーというと一般の人々について、当時の話を聞くことを指すイメージがあったが、逆に政治の中枢の細かな動きに対してはオーラルヒストリーの手法が有効なことを今回初めて知った。確かに、歴史上真偽のわからないことはたくさんあるが、それが歴史になる前に本人に聞いてしまえば、早いと思った。
また、官邸内部の研究から、長期政権と短期政権の特徴が見えてきているのも、とても面白かった。

yuki1229    reply

回顧録などに代表される、「語り」を記録し史料とする手法である「オーラルヒストリー」により、公文書などには現れえない実態を捉えることで、政治における制度の「作動」の流れに着目し分析するーーという、とても美しい流れの講義であり、新しく聞いた話ばかりであるにもかかわらず全てが非常にスッと理解されていく、そして面白いと感じるものであった。

olk2006    reply

オーラルヒストリーの対象となる語り手に、質問によってその人の認識を一種の流れとして記録する手法は、第一回の講義で言及されたラカンのシニフィアン連鎖を思い出し、精神分析と歴史学の手法の邂逅に驚いた。
個人的にはオーラルヒストリーから具体的にどのように官邸の決定の流れを分析したのかが気になったが、やはり言えないことも多いのだろうか

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