ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

学術フロンティア講義
【Aセメスター】
2025年度「流れ」

2025.Oct.06

概要

古代の哲学者に「万物は流転する」と言われるまでもなく、われわれは流れのなかに生きている。風の流れや水の流れ、あるいは人や車の流れといったものを、われわれは具体的に経験するし、「会話の流れ」や「時の流れ」といった言い回しをわれわれはごく自然なものとして用いている。とはいえそれを捉え、表現することは必ずしも容易ではない。流れを「読み」、「見極める」ことは、したがって一つの重要な能力となる。ただそうして掴みえた流れにどう対応するのかにも、決まった処方があるわけではない。その中に安んじて身を置く場合もあれば、それに掉さし、あえて乗るという場合もある。あるいはまたそれを自ら作り出し、変え、場合によっては堰き止めることが必要になることもあるだろう。

流れはわれわれにとって、労せずして進むことを可能にする推進力となることもあれば、われわれをなすすべもなく翻弄することもある。それは新しいかたちを生み出すこともあれば、すべてを押し流す破壊的な力をふるうこともある。「流水腐らず」と言われることもあれば、「流れ水に大魚なし」という諺もある。

本講義では、そうした流れがせめぎ合うなかで生きるわれわれが、その固有の力、固有のロジックを自覚するための手がかりを、文理双方の観点から提供することを目指す。

日時・教室

2025年10月8日-2026年1月14日

水曜日5限(17:05-18:35)@駒場1号館 104教室

  • 対面開講(※初回のみオンライン:URLはUTOL上で受講者にご案内します)
  • 11月26日はお休みです
  • 履修に際しては履修確認・訂正期間を利用して登録してください
  • 期末レポートについては、授業時にお知らせします。

問い合わせ先

東京大学リベラルアーツ・プログラム(LAP)
Email: admin@lap.c.u-tokyo.ac.jp
ホームページ:http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/

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