ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

第11回 12月24日 早野薫

会話を紡ぐ流れの諸相 ― 会話分析の観点から

会話では、1つの要素から次の要素へと、淀みなく流れていくことが期待される。人々は会話の流れの中で次に何が起きるべきかを理解し、その上で期待どおりの一手を産出したり、期待に反した一手を産出したりする。流れを維持することも、滞らせたり捻じ曲げたりすることも、あくまで流れの中で意味づけされる。本講義では、様々なレベルで見られる「流れ」を会話データに見出し、人々の発話が紡がれ、理解されるメカニズムを概観する。

講師紹介

早野薫
日本女子大学文学部英文学科教授。日本女子大学大学院(英文学専攻)、UCLA大学院(Department of Applied Linguistics & TESL)を経てマックスプランク心理言語学研究所(オランダ)で学びPh.D.を取得。専門は会話分析で、日常場面、英語学習場面、保育場面など、様々なコンテクストにおけるやりとりの構造とそこでもちいられる相互行為的資源について、とくに知識・経験という観点に着目しながら記述している。

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