I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines
Vol.2 2015.03.09 Yasuyuki MATSUDA
The World of Physics Seen from the Other Side of the Mirror
2015/3/9 - 3/10
Our world, which seems complicated, in fact has a simple law. This is the view of natural science, and the method, which repeatedly discovers this simple law through assumptions and verifications based on observation, is the outline of natural science. I said that ‘our world seems complicated’ at first but sometimes the laws of nature (of its structure) show well-formed symmetry. In this lecture, I am going to talk about the symmetry of right and left by mentioning a representative example of ‘whether the world of the mirror is the same as our world or not’. Following this, the riddle of ‘why substances have not disappeared during long years since the substances which created our world, had come into being by the big bang, 138 hundred million years ago’ will be discussed as well as referring to the experiments which are going to solve the mystery. I also would like to mention the imaginary substance called ‘kyô bussitsu (substance of the mirror)’ and the experiments which try to ascertain it’s existence.
Through this lecture, I hope that the participants understand the following points:
・The keys which promote the development of natural science lurk in simple questions and riddles.
・The laws, led by the methodology of natural science, have a nature which seems never to be compatible. They do not contradict each other. Although they are defective and contain mistakes, the laws have universality which crosses history and culture.
- Instructor
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- Yasuyuki MATSUDA
- Associate Professor, University of Tokyo The Associate Professor Matsuda got his M.Sc and Ph.D in Science from Kyoto University. He has been serving his current position since April 2008, after serving as a science researcher at the Rikagaku Kenkūjo (RIKEN). His message is “An atom, a molecule and an atomic nucleus have a rule of symmetry and selection of their own. They give us a unique research task when we search for the law of nature. I have created an exotic atom, molecule and atomic nucleus consisting of particles which do not normally exist, by using a beam from an accelerator for the purpose of extending my knowledge”.
comments(最新2件 / 4)
2015年03月23日 12:21
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【学生コメント】
左右の区別は恣意的なもので、区別することはできないのではないかと思っていましたが、物質はもともと「左右」という性質を持っているかもしれないという物理学の研究は、文系の私にとっても、とても魅力的に感じられました。私たちがふだん決めている「左右」は、確かにすぐに区別することはできないかもしれませんが、それでも、私たちが「左右」なる概念を日常生活に取り入れて自然に暮らしている以上は、自然界に、左右の区別が物理学で検証できるレベルで存在している方がむしろ自然なのではないかとさえ感じられます。
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2015年03月23日 12:26
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【学生コメント】
今回右と左という「定義」を宇宙人に説明するという問題に取り組みましたが、「定義」を説明するというのはほぼ不可能なことでとても難しかったです。考えてみれば、例えば数学等で定理などを証明するとき、「定義」というのは説明なく問答無用で使えるもので、「定義」に対しては、「そうきめられているのだからしょうがない、追求したら分からなくなる」という感覚を抱いていました。「定義」を説明するということも今まではなかったです。
私はクイズの答にいろいろつっこむところがあると思いました。例えば上と下は定義しなくていいのか、宇宙人に前と後という概念はあるのか（もしかしたら顔が前にも後ろにもついている生物かもしれません）、などです。私たちの周りには定義によって成り立っているものばかりで、説明しだしたらきりがないことが分かります。しかし、私は物理にくわしくないけれど、物理が右と左を説明する可能性を最も秘めていることは感じました。敬遠しないで、物理をもっと学んでいきたいです。
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2015年03月23日 12:30
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【学生コメント】
「宇宙人に左右を教えられるか」という問題提起から始まって、ビッグバン反粒子に至るまで、問題の核心へ向けて考察を進めていく過程が非常に論理的・整合的（であるように思えた）。このように一貫した形で宇宙全体を説明しようと試みる学問が物理学なのだと実感できた。
「観察に基づく仮説」と「実験による実証」を定量的に行う、という科学的アプローチは客観的に共有され得る知見を得ようと試みるならば、文系の学問を志す人間にとっても非常に有用かつ必要なものであると思う。
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- Other Lessons
【学生コメント】
粒子と反粒子の話を始めて聞いた。生成する時も消滅する時も常に同時であるのに我々の世界では片方ばかりが存在しているのがとても不思議に感じた。宇宙のどこかにはすべて反粒子でできている世界があって、そこではもしかしたら自分達と同じような生活があって、左右が反転している生活なのかもしれないと想像しました。
自分自身は、理系の中でもどちらかといえば実験より理論のタイプであると考えていて、物理の授業で、抵抗力のある落下運動は式の上では十分解けるが、それは実感してはいなかった。鉄球とピンポン玉の落下の比較という単純な実験でも、大きく差が出ることにも興味が持てた。