ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

第1回 02月28日 加藤 照之

津波

2013/2/28 - 2013/3/1

「水」は人間に大きな恩恵を与えるが、一方大きな災害を生み出す元ともなる。「津波」はその最たるものであろう。日本は特に古来から津波の襲来を受けてきた。講義ではまず、その語源に触れ、歴史的な側面から述べてみたい。続いて、なぜ津波が発生するのか、そのメカニズムに触れ、特に2011年に発生した東北地方太平洋沖地震津波について、なぜ発生したのか、なぜ多くの人命が失われたのか、また、「津波災害」からの教訓を後世にどのように伝えていくべきなのか、等について理学的な側面や社会学的な側面など様々な角度から論じてみたい。

講師紹介

加藤 照之
東京大学地震研究所教授。 昭和27年11月21日生まれ。昭和55年東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)。専門は固体地球物理学。主としてGPSを用いてプレート運動や地殻変動を計測し、その原因を探ることを研究テーマとしてきた。GPSをブイに搭載して津波を計測するGPS津波計を開発。著書「GPS測量の基礎」「地殻ダイナミクスと地震発生」(いずれも共著)など。
授業風景

DSC01457_2.jpgDSC01454_2.jpgDSC01462_2k.jpgDSC01471_2.jpg

コメント(最新2件 / 2)

南大生    reply

災害の後に、現地に戻った市民にどのよに心理的治療を行っているのですか。私なら、苦しい記憶を残したその所に、二度と戻りたくないと思います。仙台で頑張って生活を続けていく人たちにすごく感心しております。彼らに勇気を出させたのは何だろうか?

南大生    reply

二日間の講義、有難うございました。地震について高校時代の地理の授業で少し勉強しましたが、今回のように地震を含め津波を系統的に学ぶのは初めてです。先生のお話を聞いて津波の測定に関していろいろな研究が進められている一方、どうやって実際に起こった災難の被害を最小限にとどめるのか(という実際的な対応に関する情報が)やや不足しているように思いました。

コメントする

 
他の授業をみる

Loading...