ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

学術フロンティア講義
【Aセメスター】
2015年度「鏡」

2023.Sep.27

概要
講義概要
われわれが自らについて知るための最も身近な手段「鏡」。それはさまざまな仕方でわれわれの認識を拡張してくれるものであると同時に、実在しない世界を作り出す最古の装置でもあった。「精密科学でありながら、逸脱した、夢幻的なヴィジョン」(J・バルトルシャイティス)をもたらす反射光学の現象は、古くから自然の中で、水面の反映や大気の屈折によって生ずる蜃気楼などを通して知られてきたが、「鏡」はその魅力的な矛盾を人間の支配下に置く仕掛けとして、技術的な洗練を経て科学の進歩に大きな役割を果たすとともに、文学や芸術の分野において尽きせぬ霊感の源となってきた。
本講義は2015年11・12月に集中講義の形式で開催されます。毎回の講義は2コマで構成され、1コマを1名の教員が担当し、文理双方の教員4~5名が出講します。
毎回の講義では、テーマ「鏡」に関わるトピックを扱ったテクストが指定されます。受講者には事前に指定されたテクストを読むことが求められます。講義では、教員が論点をいくつか提示した上で、教員と受講者全員で指定テクストについてディスカッションを行います。
〈クリティカル・リーディング〉とは、文章を漫然と〈理解〉するだけではなく、文章が書かれた時代背景や著者の思想、政治的立場、根拠となる文献・資料などに対する理解を踏まえ、文章に込められた著者の意図を正確に〈読み解き〉、さらにそこから自分の問題を〈考え出す〉読解法です(これこそが本当の〈理解〉です)。
 本講義では〈クリティカル・リーディング〉の能力を培い、1つのテーマに関する論点とアプローチの多様さを知り、ディシプリンにとらわれない柔軟な思考を養成することを目的としています。
なお、講義の詳細および第1回の指定テクストはガイダンス時に説明します。
ガイダンス
第1回説明会
日時:2015年9月24日(木)5時限(16:50~18:35)
場所:150教室
第2回説明会
日時:2015年11月4日(水)5限
場所:国際教育研究棟(6号館)3階セミナー室
授業日程
11月14日、11月28日、12月5日、12月12日のうちの3日
各回13:00~16:30
成績評価方法
レポートと授業の参加状況による合否判定
*教科書や参考書についてなどはLAPホームページに掲示する。

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