中国の学生との共同フィールドワークを体験したい

学生による意見・感想 東大×南大共同フィールドワークin東京【11月】2013年度

共同研究「東京における水の購買活動の傾向」を通して(第4班)

「水を通して東京を知る」という大きな共同研究テーマを前提として、うち班は「東京における水の購買活動の傾向」をテーマとした。ここでいう「水」とは外出先で購入されるミネラルウォーターを指す。最初このテーマを聞いた時、ちょっとびっくりしたことがあった。なぜなら、日本の水道水が直接飲めるという話が前から聞いて、わざわざ水を買わなくてもいいと思ったからだ。しかし、すべてのものが変わっていく。去年に研究したテーマが述べているように、「変容」が存在している。東京の水観がどのような変容を持っているのかという疑問を抱いて、東京の水について調査を始めた。

忙しい朝の日本人に
うまくインタビューをするには

334_2.jpg今回の調査を通して、水だけではなく、水以外のことにも触れることができた。今年三月に、南京で「水を通して南京を知る」という共同研究に参加したことがあるので、その時の経験で必ずスムーズに進めると思ったけれども、その時のやり方で行くと、あまり収穫を得なかった。まず日本人の意識と中国人の意識はちょっと違うからだ。とても忙しい朝、誰かを捕まえてインタビューするのは、容易なことではない。しかし、仲間が日本人で、日本人の心理がわかるかもしれないが、協力してくれて、調査が順調に進むようになった。まず話しかけてくれるよう、「一分だけ」や「二つの問題だけ」などを先言って、相手の緊張感を癒す。簡単なセリフなのに、私たちの調査に大きな力になってきた。それで、渋谷駅ハチ公前で30組42人のアンケートを行った。このような研究を完成するために、メンバーの誰の力が足りないといけない。最後の発表会では、優勝できなくっても、仲間と一緒に刻々を思い出したとたん、うれしくってたまらない。

今回の調査を通して
様々な東京の特徴が見えてきた

DSC04871_2.jpg水については、新しい認識が出てきた。日本の水道水が直接飲めるが、消毒剤のせいで水がおいしくなくなることや放射の心配で直接水道水を飲む人が少なくなっていく。それで、その日までホテルの水道水をそのまま飲んでいた私は、その場ですぐ水を沸かさないと飲まないという決心をした。これは、調査の当日一番大きな収穫と言ってもいいだろう。今まで長年続いた「日本の水道水が直接飲める」という意識が一変した。7店舗と30組42人のアンケートを行ったことを通して、「朝、水が一番買われる」、「若者が多く買う」ということに加え、人々が水を買うさまざまな理由が浮かび上がってきた。東京の人は自身の健康や水質に敏感であること、また東京の水自体の味がおいしくないことなど、今回の調査を通して、様々に東京の特徴を見出すことができた。LAP2013111502_2.jpg

(南京大学日本語科 大学院生 L.J.)

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