お知らせ

2014年3月南京大学集中講義『鏡』の履修について

南京大学集中講義について

本講義は、海外の大学で東京大学の授業を現地の学生とともに聴講し、共同研究を行う文理融合型インターディシプリナリーな自由研究ゼミナールです。本学の教員によるオムニバス形式の集中講義として、2015年3月に中国の南京大学で開講されます。本講義を通して、受講生は1つのテーマに関する論点とアプローチの多様さを知り、ディシプリンにとらわれない柔軟な思考を養成することを目的としています。また、履修者の学年を問わないため、本講義では国際交流とあわせて、本学内の縦の交流を進めることも図ります。

今年度のテーマは「鏡」であり、概要は以下の通りです。

われわれが自らについて知るための最も身近な手段「鏡」。それはさまざまな仕方でわれわれの認識を拡張してくれるものであると同時に、実在しない世界を作り出す最古の装置でもあった。「精密科学でありながら、逸脱した、夢幻的なヴィジョン」(J・バルトルシャイティス)をもたらす反射光学の現象は、古くから自然の中で、水面の反映や大気の屈折によって生ずる蜃気楼などを通して知られてきたが、「鏡」はその魅力的な矛盾を人間の支配下に置く仕掛けとして、技術的な洗練を経て科学の進歩に大きな役割を果たすとともに、文学や芸術の分野において尽きせぬ霊感の源となってきた。本講義では鏡および鏡映の現象が古今の科学や文化の領域にもたらしたインパクトやそこで提起した問題をオムニバス形式で紹介してゆく。

講義の構成

履修者はこの集中講義に1週間参加し、午前中は講義、午後は南京大生との共同研究を行います。

履修条件

1. 10月30日(木)に開催するプレ講演に参加し、レポートを提出するものとし、希望者が予定人数を超えた場合は、レポートによって選抜を行います。レポートの詳細は、プレ講演時に発表します。
2. 事前に東大で行う説明会および共同研究討論会(日程未定)に参加することが必要です。

講義日程

本プログラムは、プレ講演と集中講義から成り立っています。

プレ講演(東京)
日時:2014年10月30日(木)6限
場所:情報教育棟4階 遠隔講義室
集中講義(南京)
日程:2015年3月2日~27日
*学生は2015年3月8 日~22日に、2班に分けて1週間ずつ派遣する予定。
履修登録

受講人数を20名に制限します。
履修希望の学生は事前に登録をして下さい。
選抜に漏れた人は11月中旬の訂正期間に登録を削除しておいて下さい。

成績評価

現地で提出する集中講義のレポートおよび帰国後のレポートで評価します。

注意事項

派遣費用は、航空券代をLAPが負担します。宿泊費(15,000円程度)、食費を含む活動費(10,000円程度)及び海外旅行保険加入費(加入必須)は参加者の負担とします。

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