ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

南京大学集中講義
(南京大学生対象)
2015年度「鏡」

2018.Feb.28

概要

われわれが自らについて知るための最も身近な手段「鏡」。それはさまざまな仕方でわれわれの認識を拡張してくれるものであると同時に、実在しない世界を作り出す最古の装置でもあった。「精密科学でありながら、逸脱した、夢幻的なヴィジョン」(J・バルトルシャイティス)をもたらす反射光学の現象は、古くから自然の中で、水面の反映や大気の屈折によって生ずる蜃気楼などを通して知られてきたが、「鏡」はその魅力的な矛盾を人間の支配下に置く仕掛けとして、技術的な洗練を経て科学の進歩に大きな役割を果たすとともに、文学や芸術の分野において尽きせぬ霊感の源となってきた。

本講義では鏡および鏡映の現象が古今の科学や文化の領域にもたらしたインパクトやそこで提起した問題をオムニバス形式で紹介してゆく。

【注意】この授業は、開講日の都合上成績が進級・進学要件に反映されないことがあるので、履修にあたっては十分に注意すること。

本講義は、海外の大学で駒場の授業を現地の学生とともに受講し、共同研究を行う新しい自由研究ゼミナールです。東大の教員によるオムニバス形式の集中講義として、2015年3月に中国の南京大学で開講されます。履修者は、この集中講義に1週間参加し、午前中は講義、午後は南京大生との共同研究を行います。

履修希望者は、10月に開催するプレ講演に参加し、レポートを提出するものとし、希望者が予定人数を超えた場合は、レポートによって選抜を行います。学年を問わず参加を歓迎します。国際交流とあわせて、東大内部の縦の交流を進めることを目的としています。

履修登録についての説明は、ガイダンスで行います。

ガイダンス
 日程:10月23日(木) 18:10~
 場所:1号館106教室
 受講人数:学部生、大学院生あわせて20名
 開講場所:プレ講演は駒場情報教育棟、集中講義は南京大学
 開講期間:プレ講演の開催日はLAPホームページを参照してください。集中講義は2015年3月8日~22日に開講されます。履修学生は、2班に分けて、この期間中に1週間ずつ派遣されます。
 参加費用:旅費及び滞在費には補助があり、一部を学生負担とします。負担額等の詳細は、ガイダンスで説明します。

ガイダンスで配布した履修案内はこちら

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