I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines

Vol.2 2021.10.13 Takashi MORI

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Takashi MORI

comments(最新2件 / 24)

sk0515    reply

アイドル文化を分析することは非常に興味深いと感じました。私はそれほどアイドル好きではありませんが、友人には男女問わずアイドルファンがおり、アイドル文化が非常に広いのを感じています。明治時代の娘義太夫からアイドル文化が始まっているという話から、昔の人々と現代の我々の感じ方の共通性が見られて面白いと思いました。「現場」の一回性が価値となることや、「リアリティーショー」の人気が高いことは、オンラインでデータが残って何度も繰り返し体験できる現代において生じるべくして生じた現象なのではないかとも思いました。

q1350    reply

人と人の繋がりの一形態としての「現場」のあり方の背景に、現代社会の共同体のあり方があることを聞いて、とても納得しました。また、理想のアイドル観の時代的変遷が、その時代の倫理観にあったものになっていて、アイドルとその時代の社会はとても密接に関係していると思った。また今日複製される商品が増える中、現場というのは、確かに希少性が高く期待も高まるものだと思った。

Ruru    reply

アイドルの「現場」には、その世界特有の用語など様々な文化が生まれ、それらの多くは空間の移動や人と人との相互的な触れ合いによって生まれると思った。これはまさに大学の対面授業にも言えることであり、授業の内容自体はオンラインでも変わらず受け取れるが、時間的にも、場所的にも1回性を持った様々な文化が失われることは残念だ。

yk0819    reply

私にとって山口百恵さんは歴史上の人物という感じであり、一世を風靡したということ以外はよく知らなかった。しかし、その山口さんが1981年に自分で自伝を書いていて、そしてかなり心の奥深くのところまで書いていたということに驚き、ただの有名なアイドルではなかったのだなと思った。アイドル文化独自の用語が多く存在することを知ることは、普段あまり関わりのない世界を覗きに行くようで新鮮だった。
アイドルが、実力が伴わない中で頑張って成長していくというところに人気の源泉があるというのはなるほどなあと思った。
20世紀以降複製技術が急速に発達したが、何度でも見られるコンテンツの価値はその場限りという唯一無二性を失ったことで相対的に下がってしまい、実際の体験が重要視されるというのは自分の経験からもよくわかる。
大学の講義も映画なども何回でも見られるとわかっているとどこか真剣でなくなってしまう部分があるし、
その場に行った実際の体験を記録するカメラも、デジタルカメラで無尽蔵に記録できるようになったことで以前よりもその場所の情景や空気をしっかりと記憶しておこうとする心が薄れてしまったと思う。

ken0712    reply

私は中学生の頃μ'sというアイドルグループの熱烈なファンだったのですが、その頃は学校の勉強の合間を縫ってライブやイベントに行くという感じで、私にとっては完全に学問とは切り離されたものでした。なので、アイドルというものを学問として捉えている今回の講義は私にとってかなり衝撃的で面白かったです。
また、今まではアイドルというものに対して「顔の良い人たちが歌ったり踊ったりしているもの」程度にしか捉えられていなかったのですが、一見同じように見えてもその時代やアイドルごとに差異があるというのは面白かったです。

taisei0303    reply

80年代にはソロアイドルが売れていて、プライベートなことは公開されずに、アイドルとしてのキャラクターを演じていたのが、現代ではグループアイドルが売れ、私生活や舞台裏を明かすことも多い。握手会やライブ配信というのは、アイドルの生身の人間としての部分に触れたいという、ファンの心情をうまく捉えたものだと思う。その意味で、現場でのアイドルとの交流は重要な意味を持つのだと思う。

tsugu851    reply

アイドルの在り方が時代の風潮を反映しているという部分があることには初めて気付きました。アイドルを日本の文化として捉えたことがなかったので、新鮮な視点でした。確かに、言われてみれば、特に最近はNiziUやTheFIRSTなど、協力して一流を目指すような企画が多いし、ゲームでもそういうコンセプトのもののCMをよく見る気がします。今後は、アイドルを文化としても見ることで新しい発見をしてみたいです。

mhy2135    reply

伝統的な地縁性や祝祭空間の減少に対し、インターネットの発達も助けとなり同コンテンツを好む仲間との連帯感が重視されている、という話はどこかで読んだことがありましたが、Festivalの省略形としてのフェス、聖地巡礼、など語彙に伝統的祝祭が反映されているというのは新発見だったので、面白かったです。かつてとは違い現在はソロのアイドルがいないと言ってもいい、という話がありましたが、皆で協力して高め合い、自分の力を皆のために発揮するようなアイドル像が求められている今において対等な立場の仲間がいないソロ活動はグループに比べ孤高であるように見え、「アーティスト」という言葉があてがわれがちなのかもしれない、などと考えました。

0326ema    reply

地縁の代替物として同じコンテンツを愛する人同士の繋がりを求めるようになったという分析を非常に興味深く感じました。私個人としてはむしろ地縁を求める気持ちの方がよくわからないのですが、同じコンテンツを愛する人同士の繋がりを求める気持ちと同じだと考えれば昔の人が地元のお祭りに待望する気持ちが少しわかるような気がしました。また、「アイドル」の定義の難しさを改めて感じるとともに、VTuberのような新たな存在をどのように位置付けていくのかにも興味が湧きました。

L1F2    reply

私は二次元アイドルコンテンツ(具体的には、アイドルマスター)のオタクであるのだが、前々からこのコンテンツに対して思っていた疑問がこの講義で腑に落ちた。それは、二次元のキャラクターが中心のコンテンツであるにもかかわらず、新情報が発表されるなどしてそのゲームが最も盛り上がる瞬間が、声優のライブであることだ。二次元アイドルが声優アイドルへすり替わっているという歪みがなぜ存在するのか疑問だったが、「現場」に該当する場所が声優ライブに限られてしまうアイドルコンテンツであることがこの歪みを引き起こしているのだとこの講義を通して気づいた。ただ、VR等の技術革新で「現場」も変容しうるというお話もあり、声優アイドルではなく二次元アイドルによって提供される「現場」が普及することを願っている。

samiru618    reply

元々一般人だった子がアイドルとして成長していく過程を見守る、という最近のアイドルの醍醐味はモー娘。から生まれたアイドル像で、比較的新しいものだということは初めて知りました。一昔前は会いに行けるアイドルが一大ブームを巻き起こしましたが、コロナ禍でまた違ったアイドル像が台頭し、時代の変わり目にいることを実感するとともに、コロナ禍でも廃れないアイドル文化の根強さを感じています。私自身アイドルが好きなのですが、授業で教わる機会の少ないお話を沢山聞けて、とても興味深かったです。大変面白い講義をありがとうございました。

後藤央    reply

『現場』のアイドルのあり方を考えていく中で、その場限りの体験の貴重性について考えさせられた。オンライン化が進み、オンデマンド講義やアーカイブの残るライブ配信が浸透していくなかで、やはり個人的には恩恵を受けることが多いと感じている。例えば講義に関していえば、もちろん内容にもよるが後で見返せるとより理解が深まる場合があるし、オンライン開催のライブイベントには、地理的制約がなくなって参加のハードルが下がるという利点がある。アイドルについて触れるならば、大きな会場で開催されるライブだと特に、声はともかく姿が遠くて正直あまりよく見えないといったことがよくあり、そういった意味ではDVDや生配信のほうが詳細な部分まで楽しむことができるといえるだろう。しかし、だからこそというべきか、たとえ米粒のような大きさでも、確かに同じ時間、空間を共有している『現場』のアイドルの姿を渇望している者も多いと思われる。録音、録画によってほとんどのものを記録できるようになった今、あえて記録しないというあり方に価値が生まれてくるのかもしれない。

lmn7    reply

興味深いアイドルについての分析に加え、先生のアイドル愛も伝わってきて、楽しく講義を聞くことができました。先生が何かを説くためにアイドルというコンテンツを使うのではなく、アイドルが好きで、現場に足を運んだからこそみえてくる何かについて考えているというところが、新鮮で面白いなと感じました。また、社会の変化とともにあるアイドルのあり方の変化という話も、自分にとっては新しい視点で感銘を受けました。今までアイドルに興味を持ってこなかった自分が、この講義がなければ出会わなかったような、こういった視点について学ぶことができて、有意義な時間でした。

tugariz    reply

時代の価値観の変化に伴って求められるアイドル像も変わっていったというのが興味深かったです。私はアイドルについてはテレビの歌番組でたまに見る程度だったので、ライブを中心に活動する「地下アイドル」という存在が現代において重要な位置を占めていることを初めて知りました。また、彼らが人気である理由の一つとして、人々は同時性、一回性を求めるという話になるほどと思いました。最近ではVtuberや歌い手の中に歌や踊りをライブ配信する人たちもいますが、これからのアイドルにはこのような人々が含まれてくる可能性もあると思いました。

nv0824    reply

今回の授業は“アイドル”というとても親しみやすいテーマで非常に興味深かったです。アイドルのあり方は時代と共に大きく変化するものだと思いますが、現在ではインターネットの普及のより、テレビだけでなく動画配信サービスなどでもアイドルを観ることができ、またアイドルの投稿にファンがコメントしたり“いいね”を押したりできるというようにアイドルとファンがSNSを通じて交流することができます。時間的、空間的制限を超越できるインターネットによって、アイドルを直接観に行くことができない今のコロナ渦においても、アイドルとファンがお互いの存在を近くに感じることができ、両者に非常に良い影響を与えていると思います。

gyoza0141    reply

先生のアイドル愛が画面越しに伝わってきたような気がします(笑)。サブスクなどでいつでも漫画やアニメ、映画を見られるためライブで感じられる同時性というか、アイドルや他のファンと同じ時間に同じで場所でこの体験を共有できている感覚みたいなものがより大事にされているように感じます。ツイッターなどでも、今放送されている番組に対してそれを見ている人々が感じたことを共有できるようになっており、同時性を感じることができます。また漫画やアニメと違って、アイドルというのはその名の通り対象が「人間」であるから、よりインタラクティブな関係が築かれるためにライブや握手会での対応も毎回異なる一度きりの体験になるということが、アイドルの価値を高めているのだと感じました。ちょっと前に「神対応」という言葉が話題になったことも頭に思い浮かびました。アイドルをはじめとする「文化」は社会の求めるものを反映している側面があるため、逆にそういった文化を通じて社会の流れを考えるという視点を大事にしていきたいと思いました。特にアイドルはその中でも独特な切り口だなと感じます。

face1030    reply

私自身日頃からアイドルに興味があったので、様々な視点からアイドルについて解説なされたこの講義は非常に楽しめました。アイドルの変化が地域の祝祭の減少と関係があり、それに代わるものになっているという視点は驚きましたが、納得できました。今後色々な視点からこの業界の変化を見ていきたいと思いました。

sakasaka05    reply

私は小学生の頃から男性アイドルが好きで、偶然にも最近は女性アイドルにも興味が湧いていたタイミングでの今回の講義でしたので非常に先生の講義を楽しむことが出来ました。私にとっては趣味の対象であったアイドルを先生が研究の対象としていることは非常に驚きでした。コロナ以前は現場にファンが集まり同じ趣味の人々のコミュニティが形成されていたが、コロナ禍で現場がなくなり、そのような場が失われる恐れがあったと思います。しかし現代のインターネット技術を用いてライブ配信やファン同士のつながりを絶やさないSNSがあることで80年代アイドルからのファン形態の変化がさらに進んだのではないかと思いました。

choi1125    reply

対面というテーマに沿ってアイドルについての研究のお話が聞けて非常に興味が持て、楽しめた。一括りにアイドルと言っても様々な形があり、その形も時代を経るごとにどんどん変化していっていることに驚いた。特に地下アイドルという存在は、最近自分の周りでも地下アイドルを推し、ライブに行って認知されたりチェキを撮ってもらったりする友達が増えており、アイドルという形の変化を身近に感じた。今後も変化が予想されることを知り、注目してみようと思った。

noguchi5rohgoya    reply

私はあまりアイドル文化になじみがなく、ここでいう「現場」の何たるかすら検索するまでわからなかったのですが、講義を受けて「現場」に存在するファンとアイドルの関係の多様さにまず驚きました。ファン間でそれらの関係性やファンの分類に付与している名称も興味深いものだと思います。また、もともとの意味での「アイドル」は神話などの虚構の延長にあるとはいえ崇拝する側が一方的に意味を付与するものですが、リアリティショー的に展開するアイドルはむしろあちら側から働きかけてくる、「アイドル」という語の意味を超えた「アイドル」なのだなあと感じました。しかしそれを経てもなお新しい祝祭空間としての現場の中心にあり続けるアイドルはやはりアイドルとしての性質を捨てるどころか一層強め、これからも新たな発展を遂げ続けるのだと考えます。

touko8230    reply

アイドルということばで表される存在は自分が想像していたよりももっと幅広く、かつ時代の要請によって変容してきたという議論が非常に面白かったです。個人的に興味を惹かれたのは、〈現場〉のアイドル論から考える一回性の変質です。コロナ前の「一回性」は〈現場〉に限られた絶対的なものだったのかもしれませんが、この状況下では、アーカイブに対するリアルタイム配信が「一回性」を獲得した事例のように、相対的に得られるものになっているように感じました。

DonnyHathaway21    reply

アイドルは固定的なシンボルではなく、時代とともに変わりゆく過程であるということが『現場』の視点を通したお話でよく分かりました。私自身アイドル文化にはあまり詳しく無いのですが、コロナ禍におけるイベントや、催事、更には授業といった『現場』への参加への重要な視点を得られたと思います。一回性、同時性の貴重さは私個人の経験からしても納得出来ました。オンデマンド授業よりも、リアルタイムの授業の方が集中して受けられているし、『現場』に参加しているような感覚があります。半強制的なオンライン授業化によって対面の意義を問い直されることになった今日の大学ですが、その答えは『現場』にあるように思えます。

jacky07    reply

サブスクリプションなどの登場で物質的所有の価値が下がり、現場の体験の価値が相対的に上がったというのは納得できました。ここ数年でYoutubeLiveなど生配信の文化が広く根付いたのもこれに通底する気がします。一方でコロナ禍によってライブがオンラインになり、アーカイブが残ることによって一回性の価値が下がってしまったり、そもそも声が出せないことによって主体的に参加できないという課題もあるような気がしました。

mehikari18    reply

現在、アイドルにおける「現場」が、単にライブなどのイベントを指すだけではないということはかなり驚きだった。また、地方の過疎化による地縁性の希薄化と祝祭空間の減少が、アイドルの「現場」の意義を高めていたということを、今まで私は全く想像しておらず、かなり印象的だった。

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