I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines

Vol.5 2014.11.12 Hide-fumi YOKOO

The Economics of Waste Management and International Recycling of Resources

In this lecture, we will learn about the actuality of policy making and evaluation from environmental economics, focusing on waste management and recycling policies.

We engage in economic activities of producing what people want, trading and consuming the goods. Following this process of production and consumption, unnecessary things are generated and disposed of. These are what we call wastes. Dealing with those wastes, things that are deemed “worthless” for the society, requires human labor and lands. It is inefficient for each of us to take charge of waste disposal individually. For this reason, national governments and local authorities collect and appropriately manage wastes. In addition, various recycling policies are being implemented in order to reduce the amount of wastes to the level acceptable for the society.

In this lecture, we will have an overview of waste management and recycling policies in the world through concrete examples of Japan, the Philippines, and Vietnam. We will also learn about research results of waste management and recycling policies in the field of environmental economics that applies economics to make and evaluate environmental policies. Finally, we will think about efficient waste management and recycling policies.

Instructor

Hide-fumi YOKOO
Researcher in the International Material Cycles Research Section, Center for Material Cycles and Waste Management Research, National Institute for Environmental Studies) His speciality is environmental and natural resource economics. He is interested in the topics of waste management and recycling. He acquired his Ph.D. in Economics from Kyoto University in 2010. He worked for the NIES as a special researcher and in the department of international studies, University of Tokyo as an assistant professor. He has been in his present post since 2014. His literary works include: “Global reuse and optimal waste policy”(in collaboration with Thomas C. Kinnaman), “An economic theory of reuse”. His outside interests include baseball.
Reference:Websites

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comments(最新2件 / 9)

あつし    reply

今回の講義で、今までは考えもしなかった「廃棄物」の処理方法がうかがえた。また、経済学を織り交ぜた政策には舌を巻いた。

なな    reply

今回の講義は「社会」にとっての排泄(廃棄)という、今までとは違う観点からの講義で、私は環境問題に興味があるので、非常に興味深かったです。日本・フィリピン・ベトナム・中国の廃棄への取り組みの比較は勉強になりました。ごみの分別に関してですが、私たち日本人は特に面倒だとは思わない一方、分別に慣れていない国の方々は煩わしく思うということは、当たり前ですが、ごみ分別が普及しない要因として非常に納得しました。分別を面倒に思うか・思わないかは慣れの問題だと思うので、幼い頃からの教育が大事かと思います。分別を普及させるには、学校などの教育の場から積極的に分別していくことが重要なのではないでしょうか。

po-nomo    reply

 社会における「排泄物」としての廃棄物を扱う今回の講義は興味深く、特に費用便益計算など環境経済学の分野に立ち入った後半部はとても刺激的でした。
 外部費用のはかり方が難しい原因の一つとして、マイナスの価値が流動的であることが挙げられると思います。悪臭に悩まされる住人が、中間処理施設の設置によりその苦痛から解放されたことを想定します。すると住民の悪臭に対するマイナスの評価は施設設置前に比べて増大するのではないでしょうか。一つには、現在の快適な暮らしを手放したくないという気持ちがあるでしょうし、加えて設置前の時点では費用は自らの負担として仮想評価されるのに対し、設置後においては受け取ることのできる補償額として評価されるからです。ただ、この難点の観察を通して言えるのは、マイナスの価値は事後的には評価可能かもしれないということです。正確にはマイナスの価値自体の評価とは言えないかもしれませんが、政策実施前後のマイナスの価値の差分は、換言すれば政策導入のプラスの価値と考えられないでしょうか。政策実施後の事後的な評価の変遷をに関するデータの蓄積は、爾後の政策評価に資するのではないでしょうか。

いとう    reply

普段何気なくゴミを分別し曜日ごとに種類の違うゴミを出すということを我々は行っているが、どうやらこれは世界で見ても稀な廃棄物の回収方法であると聞いて驚いた。ゴミの回収法について日本と海外どちらが良いのかと問われた時に今回のテーマでもある経済学の手法は有効であると感じた。ただあくまで経済学はひとつの目安であるということを念頭に置いて、より公平で正しい政策を目指していく必要がある。理論的には正しくとも実際に政策を行うとたくさんの相違点が出てくるはずであるが、これを上手くフィードバックしてより良い社会にしていけると良いと思った。

たこ    reply

今回の講義では、南京大学の方と共に聴講したことにとても意義を感じました。同時中継しているよりも、身近に感じられ、中国での様子に関する質問にリアルタイムで反応が得られたことがとてもよかったと感じました。
中国でのごみの分別意識がまだまだ低いというのは知っていましたが、都心部では分別意識が高まりつつあると言うのが、とても興味深かったです。

藤ノ川    reply

授業の中で、「イロイロ市に、ごみの分別を定着させ、野積み処分でなく埋め立て処分を政策として導入すべきか」を考える時間があった。ごみ処理対策をしない場合に生ずる損害を低減させるような政策効果と、政策を導入する場合のコストを比較し、社会的費用を最小にするような政策が理想であり、感情的に、「リサイクルできるものはできるだけリサイクルする方が良い」と判断するのは慎重になるべきであると学んだ。しかし、現実に即さない政策は人びとの不便・不満を強いることになるので、住民と行政の信頼関係も重要だろう。

taro    reply

講義の中で廃棄物管理を導入することの社会的費用と廃棄物がそのまま残る際の社会的費用のトレードオフについてのスライドがあったが、これをミクロ経済学のようなやり方で分析していいのか疑問だった。講義で言っていたように社会的費用を評価するのは難しいし、そもそも人によって評価が違うものを直線のグラフで表していいものか、グラフに幅を持たせて考えるのならばどこを最適だと考えるのかなど、自分で考えてみたい。

かずき    reply

私の理解不足も多分にあるのですが、講義中の解説は「ごみ処理に伴うすべてのアクターに目を向け、すべての便益と費用を政策決定の上で考慮しよう」というところまでであって、ここまでは経済的分析を離れたとしても(政治学上も哲学上も)当然のことではないかと感じました。
先生が宿題として残し詳説しなかった部分、すなわち社会的費用やその他の利害をどのようにして定量的に計測するのか、またその測り方の妥当性をどう検証するのか、そこをより詳しく解説していただきたかったです。
興味を持ったので、勉強してみようと思います。

うひろ    reply

講義の中であげられた「ハノイにおける、ジャンクバイヤーによる分別回収のシステムが成功している状況は今後も続くか」という問題提起に関して、私はこのシステムは長続きしない、あるいは網羅的な分別システムとしての現状の仕組みは維持されないと感じた。「家庭のインタビュー調査の結果」から明らかなように、供給サイドである家庭の一定数は無償で資源をJBに提供しており、供給面ではシステムが持続可能であると言えそうだが、需要の側、すなわちJBの側から考えると、JBという職業が今後ベトナムハノイで主要な職業として残り続けないということが予想される。ベトナムの経済成長とハノイの急速な都市化に伴い、従来のようなJBといった職業よりもより高収入な職業がハノイにおいて増加していくことが予想されるし、また都市化と人口増加に伴いハノイで排出される廃棄物、資源の量は増加していくことが予想される。そのため、JBの規模は縮小する一方、排出されるゴミの量は増えていくために、現在のハノイ市のシステムは維持されないように感じる。

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