I Want to Learn How to Think Beyond Academic Disciplines

Vol.5 2013.11.06 MIURA, Atsushi

Impressionists at the Water's Edge – Rivers, Ponds, and the Sea in Their Paintings

Water as a theme is large, vast and deep. In the field of art, too, water has a long history as the main theme or the background of a painting. I would like to take up “water” as painted, like paintings that depict rivers, seas, ponds, and lakes, and explore how they are expressed and its significance. Because my specialty is modern French paintings, we shall analyze mainly works by “Impressionist” painters who painted at the riverside of Seine. Views from the river's edge as depicted by those Impressionists are various and interesting, including urban views in Paris on the edge of Seine, people having a good time on boats and yachts, water lily floating on the surface of the pond in Monet's house in Giverny, leisurely scenes on the seaside of Normandy. To the extent possible, I will also compare these images with older Western, Japanese and Chinese paintings of “views from the water's edge.”

Instructor

MIURA, Atsushi
Professor at the Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo. Professor Miura studied modern Western art at the Graduate School of Humanities, the University of Tokyo and Paris IV. He received his Ph.D. from Paris IV. His areas of specialty are history of French modern paintings and history of Japanese-French artistic exchange. He is the author of books including Representation of Modern Artist, Lessons on Gaze (1) Western Traditional Paintings (The University of Tokyo Press), Double Mysteries Hidden in Masterpieces of Painting (Shogakukan), Impressionists and Their Time (Bijutsu Shuppan).
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comments(最新2件 / 23)

澤 悌二郎    reply

印象派の人達が本当にこのような考え方をしていたのかと少し驚嘆してしまった。今まではただ単にみていた絵を、今度からは違った見方でみれそうです。

W.S.    reply

私は美術についての知識をほとんど持ち合わせておらず、印象派という言葉を聞いたことがあっただけであったが、それぞれの画家ごとの作風の違いや、モネの水面の描き方の習得の難しさなど一部分かることができた。今まで全く関わることのなかったことのない分野だったが少し親しみを持てた気がした。

miyakawa    reply

同じモチーフを描いても画家によってビジョンが異なる、ということがよく分かった。また、水辺の風景を描いた絵画の中に鉄道やレジャーといった近代化の諸相が反映されているのが非常に興味深かった。

山田 晃平    reply

水面の反射の技法がこのころに生まれたと知って驚いた。後に水面を描くことそのものが目的になってしまったそうだが、絵に描かれた水面の美しさを見ると、とりこになるのもうなずける。また、今回の主題とは多少離れるが、やはりフランスの建物は、工場に至るまで美しいな、と感じた。

Yamato    reply

筆触分割の技法に感嘆しました。モネの水面の描き方を間近から眺めたいと思いました。(冬にパリに行くので見れれば…)授業で見たルノワールの絵には、プーシキン美術館展で見た絵とは違って寒色が肌に入っていなかったのですが、その違いは何によるものなのでしょうか?

Koya    reply

芸術と水との関わりを、フランスの印象派がセーヌ川を中心とした水辺の風景をどのように描いたかによって考えていく、といった切り口が新鮮で興味深いものだった。19世紀にパリが都市として本格的に整備されたことやセーヌ川のあり方がレジャーと産業発展によって変化したことといった背景を知ることで絵を深く鑑賞できたと思う。多くの水辺の風景の絵を見たが、モネの「ラ・グルヌイエール」が水の描き方が、水の透明感、色彩の水面への反射、揺れる水面を見事に表現していて素晴らしかった。

藤岡 修平    reply

印象派が水と関わったブルジョワジーの生活、又はセーヌ川を中心とした風景をどのように描いたかを見て、19世紀の人々の水との関わりを身近に感じた。構図に注目して絵を見ることはなかったが、画家がバランス・リズムを考えて人や物を配置しているのだと知った。

福井    reply

水辺の風景を描く時、橋などを入れることで絵を構成的にすることができると同時に、水の反射など、水そのものの描写にも細やかに気をつかっていたことがわかった。またもともと金持ちで絵を売る必要がない人の絵と、貧しく人々の需要にある程度合わさないといけない人の絵は割と違うということも教えていただき、そのような視点で絵を見ることもおもしろいと思った。

tagaga    reply

フランス印象派の水辺の絵画作品を見ることを通じて当時のフランス印象派それぞれの特徴や技法を知ることができて、新鮮な内容の講義だった。同じ風景を描いた絵でも、作者によってかなり印象が違って見えた。美しい絵画を通じて、当時のフランスの人々や街並みなどの様子が伝わってきて非常に面白く感じた。

S.M.    reply

正直美術・芸術にはあまり興味がなく美術館や美術展にも出向かないのだが、詳しい解説や雑学も交えた背景説明と一緒に様々な絵画を鑑賞することができたのはとても面白かったしラッキーなことだったと思う。他の画派の描く水も見てみたかった。今回の講義は絵心がない自分にも分かりやすく興味深い内容だった。実物も見に行ってみたい。余裕があれば…

森山 健太郎    reply

印象派の人々にとっては、川は産業やレジャーと関与しており、生活にも大きく関連しているなど、人にとっては親しみ深いものであり、またそこに風景としての美しさもあったことから魅力的な題材だったのだろうと考えられる。そして、彼らは実際の風景をしっかりと観察し、表現をしっかりと行う為に技術を生み出し、細やかな描写を行ったことは素晴しいと思った。

横山 怜太郎    reply

モネとセーヌ川との関わりを中心に講義が展開したが、次々と紹介されてゆく印象派絵画には息を呑むばかりだった。特に、同じモチーフを描いたモネとルノワールの絵の比較は、お互いに何を意識しながら絵を描いたのかが明らかにされ、興味深いものだった。川は古来流通路であると同時に生活の根幹であり、近代になると鉄道や産業とも関わりを深めてゆく。川には様々な性格があり、その多様な姿の中から何を取り上げるのか、そこにそれぞれの画家の個性があるのだと思った。

M.A.    reply

モネ、ルノワールなどの多くの有名な画家の絵の水を見ると、水の反射などがちみつにえがかれていて、すごかった。絵の話だけでなくフランスの当時の状況などの話もありおもしろかった。
画家たちの金銭的な問題によって、どんな絵をかくか、かわってくるというのは、考えてみれば、その通りだけれど、考えもしなかったことなので、なるほどと思った。
展覧会にも、行ってみたいと思った。水辺の風景と一口に言っても、画家によって描かれ方は、全く違うことがわかった。

クロ    reply

今回は、19世紀のフランスの印象派の画家による水の描き方について知ることができた。絵画において水は、ただ描かれているだけではなくて、交通生活手段として、周囲の人間の営みと共に描かれているというのは興味深かった。また、都市であるパリでは、橋や船などと共に川が描かれ、パリ近郊ではレジャーなどの目的としての川が描かれているというのは、セーヌ川が、人間によって様々な性格を見せているという点で非常に面白かった。

T.H.    reply

水平である川に対し、木、橋を入れることで立体的に見せてあり、更に、草木で風を、人で生活感を出していて面白いと思った。
画家によって、空・地・水の比率が異なって、やはり視点が皆異なることを認識した。印象派には、明度の高い3原色+3混合色を多く使用しているというのは、興味深かった。また濃淡によって水面のゆらぎなどを表現している点も凄いと思った。
生活の裕福さによって、絵の対象物や絵が他人にうけるかどうかについて、違いがでてくるのは面白い。
印象派が、色彩の表現力を追求するうちに、だんだんと主観的になるのは面白かった。

塚崎 隆志    reply

印象派と一まとめにされる画家たちも、人によって絵の描き方が異なるという話は非常に興味深かった。また同一人物でも年齢に伴い作風が変わったり、経済状況によってモチーフの選択の仕方が異なったりと、普段絵を見ていて気付かないことを知ることができ、面白かった。

かしわもち    reply

川は自然の一部でありながら人の移動・輸送や生活の場にもなっていて、同じ川を描いてもまったく異なる絵が出来あがっていることに、描いた画家の感性の一端に触れたように感じた。
セーヌ川の流れるパリの変化や工場の出現に合わせて印象派達が登場したことは、水が当時からいかに人を集めるものかを表しているように思える。
前回同様別に水が題材じゃなくてもよかったように思う。

KY    reply

私は普段、絵画を描いたり鑑賞したりしない全くの素人だったので、話の一つひとつを新鮮な気持ちで興味を持って聞けた。画家によって視点が異なり、それが絵に現れるというのは面白かった。水の描写という面では前回のVRでもあったが、「水」を意外な角度で捉えられて有意義だった。絵画自体に興味がわいたので、展覧会などにも足を運んでみたいと思う。

戸塚啓介    reply

風景画のなかでも水に注目をすることで、それぞれの作品をまた新たな角度から鑑賞できるということに気がつき、そのような楽しみ方もあるのかと驚いた。絵画の背景を探ることは研究としてのみならず、趣味としても、とても面白いだろう。これから そのような芸術鑑賞に興味を持つきっかけとなるかもしれない有意義な授業であった。

大野    reply

水という一つのモチーフにすぎないようなものを中心に据えているのにもかかわらず、様々な分析を展開していく様に圧倒された。自分の頭が固くなっていることを感じた。
カイユボット展は必ず行こうと思う。

KEN    reply

各画家によってこれほどまでに一つの同じモデルの見え方が異なるという点が非常に興味深かった。
同じ「水」を題材とした風景画を扱うことで、各画家の個性・特徴が読み取りやすくなっていたと思った。

石川 大希    reply

川と一言で言ってもそこには人々の生活や移動といったものに深い関わりがあり、特に絵にすると、画家によって異なる視点で川を捉えていることがわかって非常に興味深かった。その上で、木の透明感や、反射などといった水の描き方が細やかですばらしく、あまり絵を見ることはないが、思わず見入ってしまった。

ikeda    reply

同じ印象派の画家でも、一人一人特徴がちがうというところに興味をもった。水というのは、人間にとってはもちろん不可欠なものだし、芸術においても非常に価値の高い題材だと思います。

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