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Vol.11 2013.12.18 TAKAHASHI, Hidemi

Water in Religions Originating from the Middle East

It goes without saying that we cannot live without water. This is acutely felt especially in dry areas like the Middle East. For this reason, in the various religions that were born in the Middle East water has been given particularly important symbolic meanings. As seen in water as the symbol of life and rebirth in a Christian baptismal service. In this lecture, we will consider the symbolic meanings assigned to water in doctrines and ceremonies of religions of Middle Eastern origin like Christianity, Islamism, Manichaeism, and Mandaeism, as well as the role of water in societies that were built under the influences of these religions.

Instructor

TAKAHASHI, Hidemi
Professor Takahashi was born in 1965. He has a doctorate degree from the University of Frankfurt (Dr. phil., Orientalistik). His area of specialty is Syriac Studies, or Syrologie. His publications include: Aristotelian Meteorology in Syriac, “The Mathematical Sciences in Syriac,” “Transcribed Proper Names in Chinese Syriac Christian Documents,” and "The Thomaskirche" in the State of Kerala, India" (in Japanese). He researches on the tradition of ancient Greek Philosophy and Natural Sciences, Christian-Islam relations and the spread of Syriac Christianity in Asia, mainly studying texts in Syriac and Arabian languages.
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comments(最新2件 / 21)

W.S.    reply

イスラム教やキリスト教における水への感じ方というものが私達のものとはとてもかけ離れているものだと感じた。特にダマスカスのモスクのモザイク画では水と木々を豊かさの象徴として人々が感じていることがとても良くわかった。

Yamato    reply

中東起源の宗教における水の重要性は認識したが、果たして日本や他の地域で生まれた宗教における水の役割との間に明確な違いがあるかどうか気になった。

ikeda    reply

中東は、もともと乾燥した地域であったために、宗教の聖典のなかにも、水のイメージが多く入ってきているのだと思う。今回の授業で出てこなかった宗教についても知りたいと思った。

S.M.    reply

個人的に宗教間・民族間の価値観・考え方の違いにはもともと興味があったのでとても面白い講義だった。非簿の生活に不可欠な存在であるからこそ人の生活の基範となる宗教にも水は根ざしているのだろうなと思った。乾燥地帯である中東起源の宗教以外ではどう扱いを受けているのかも知ってみたい。トルコの水上レストランには非常に興味が湧いた。

不明(ご連絡下さい)    reply

水が昔から人々にとって特別なものであった事を実感した。日本の様に水が豊かな国がほとんどになってゆけば、宗教というものがどの様な存在になっていくのだろうと思いました。

しゅうへい    reply

世界で初めて文明ができあがったメソポタミアという地域、ユーフラテス川とティグリス川の2つの河沿いに文明ができあがった。その場所での水の考え方は興味深い。この中東の地域は河川が流れているところ、水が湧いているところを除いて全体的に乾燥していて水が大変大切な地域である。そのような地域でうまれた宗教においてはやはり水は尊い存在、神が与えて下さったものとして描かれている。イスラム教、キリスト教をはじめ、ゾロアスター教などなど中東うまれの宗教の考え方は似ている。水は生活全ての中心で農業においても、また戦においてもそれは神が操っているものである。乏しい水資源を宗教によって神より与えられし尊い物だとみなし、人々が奪い合うといったことを抑えることに役立っていたのだろうか。

福井    reply

中東地方では乾燥気候であるので、水がすごく貴重で、宗教とも深く結びついていることがわかった。日本では、四方を海で囲まれ川も多く、降水量も多いため、水はあたりまえのものと見なしがちだが、人間にとって不可欠な水は、不足する地方では恵みとしての水、神が与えてくれた水、などというようにそのありがたさを、宗教の内にとりこんでいったことを知った。

かしわもち    reply

中東など水の少ない土地ではやはり神が水を治めているという考え方が宗教にはあるが、古代日本でも雨乞いなどのように、神に水を求めていたととれるところがある。このように神が水を支配しているという考えは世界共通のように思える。

M.A.    reply

古来から、神話などに水を用いた話がたくさんあって、恵みをもたらしたり、災厄をもたらしたりしていて、いかに、その当時の人と水が密接なかかわりをもっていたかというのがわかった。
コーランや、モーセの出エジプト、聖書の洗礼など、今まで気づかなかったけれど、世界で広く信仰されている宗教の教典に、水に関する話がのっているということに、おどろいた。地獄では、熱湯などで罪人にばつを与え、洗礼などでは、水を使って身を清め、水というのは、悪を清めるのに用いられているというのを感じた。清らかな水が病気を治したという逸話がある通り、水には聖なる力がやどるというのが昔の人の共通認識だったというのがわかった。

橋本 貴将    reply

水がとても貴重な印象を受け、彼等の生活に直結している宗教にも深く関わっており我々とは少し水に対する関わり方が異なる気がした。水は命の源である母のような存在である一方、脅威にもなるのだと思った。ノアの洪水が世界の洗礼の水であるというのは、驚いた。洗礼の他にも儀式があることを初めて知った。

塚崎 隆志    reply

水の豊かな日本に住んでいると分かりずらいが、水に乏しい中東などでは水の重要性が様々な場所、とりわけ宗教に色濃く表れているというのは非常に興味深かった。水は生活に必要であるために様々な神に関わる物例えられているのも面白かった。

miyakawa    reply

クルアーンや聖書における「水」の記述を通して宗教におけるその位置付けを知ることができた。また、グノーシス主義や二元論により特徴付けられるマンダ教にも「水」の見せる興味深い側面が現れているように思った。宗教により水の役割の違いがあることが興味深かった。

Koya    reply

「中東起源の宗教における水」というテーマで主にイスラム教のクルアーンとキリスト教の聖書を通して、水についての記述から水に対する人々の向き合い方を考えるのは興味深かった。イスラム教のザムザムの和泉やキリスト教の聖水のように水を清いものとして扱うのは両宗教とも、水の手に入りにくい環境の下で生まれた一神教であるという共通点から素直に納得することができた。ノアの箱舟伝説でも邪悪に満ちた世界を綺麗にするため神は地上に雨を降らしたとある。このように天からの雨は邪悪なものを洗い直す清いものとして表象された。このことは水が貴重であることを表す。

横山 怜太郎    reply

中近東はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の故郷であるが、中近東の人々にとって貴重なものと映ったであろう「水」が、それぞれの宗教のなかで重要な役割を担っていることを学ぶことができた。特に洗礼の説明は興味をそそるもので、個人的にさらに調べてみようと思った。

tagaga    reply

中東起源の宗教における水というテーマで、イスラム教、マンダ教、キリスト教などと水の関係を考えた。日本より水の少ない地域で、やはり水は特別視され、宗教にも深い関わりがあることが分かった。

小久保祐輝    reply

日本とは異なる水の少ない地域においては、宗教という形でも水を重要視していることが表れるのだと思った。反対に日本は水が豊富にあり、その影響を日本の宗教が受けていることもあるのではないかと思った。もともと宗教には興味があるので、大変面白く聞けた。

KEN    reply

中東地域において文献・絵画の中で水がどのように言及されているのかを豊富な例で示して頂いた事で、それぞれの地域・宗教において水がどのようにとらえられているのかが具体的に分かった。
中東地域では日本に比べて水資源が重要であるという地理的な条件も宗教を構成する一要因になっているという点が面白かった。

大野    reply

高橋先生には英Ⅱでお世話になりました
水が中東地域で占める役割の重要さがそのまま宗教に現れているのが興味深かった。もちろん宗教ごとにそれぞれ違う面もあるのだが。
治水などで多少苦労もあるが、水そのものは特段珍しくない日本にあっては水だろうが木だろうがまとめて八百万の一要素にされちゃってるような……

戸塚啓介    reply

ノアの方舟の大洪水と洗礼の話はとても興味深かった。宗教には水の神秘的な力が表されている。このことは、水資源の乏しい地域・時代において、命に必要不可欠な水を無駄に使わないよう戒めをこめる意味合いもあったのではないかと思った。

tarou    reply

水を塩水にしてしまうという神の脅しや、地獄で煮え湯を飲ませるという罰の内容から、単なる水ではなく、飲むのに適した冷えた淡水を人々が特に求めているのではないかと思った。
 地域や文化が異なると、同じ水に対する人々の持つ考え方が異なるということは、当たり前のことかもしれないが、とても不思議に感じられた。

石川 大希    reply

中東という水の乏しい地域における水と、その地域発生の宗教であるキリスト教、イスラム教との関わりが非常に興味深かった。聖書やコーランにも重要な部分で水が関わっている具体例も多くあって驚いた。中東という地域にとって、乏しい水というものは日本人のイメージよりもずっと神聖なものという認識があるのだと思った。

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