ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい
第2回 03月04日 飯野 由里子
レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー ――記録から抜け落ちる記憶、形成される記憶と読みの絆
2011年3月3日~4日
本講義では、1970年代後半に日本で発行されていたレズビアン・ミニコミ誌を素材に、
1)そこで書き手と読み手がどのように呼びかけ合い、どのような関係性——「読みの絆」——を築こうとしていたのか、
2)そうした「読みの絆」が築かれる過程において、どのような主体が「レズビアン」として立ち上げられたのか、
3)また、そこでどのような「記憶」は主体の中に取り込まれ、どのような「記憶」は「外部」として排除されたのか、
などについてお話しする。本講義を通して、社会的・文化的に周縁に置かれている人びとが自らの集合性を表象する際に語る「〈わたしたち〉のストーリー」が持つ両義性について考察を深めていきたい。
- 講師紹介
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- 飯野 由里子
- 東京大学先端科学技術研究センター特任教員(特任助教)。 ワシントン州立大学社会学部卒業(スマ・コム・ラウデ)。城西国際大学大学院人文科学研究科比較文化専攻(比較ジェンダー論分野)にて博士号(比較文化)を取得。主な研究分野はジェンダー/セクシュアリティ研究。著書に『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』(生活書院、2008年)がある。
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『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』第二章 (12.82MB)
コメント(1)
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飯野先生、こんにちは。
日本語学部の二年生です。
今日の先生の講座は本当にとても面白いです。同性愛に対しも、セクシュアル・マイノリティに対しても、何だが前よりもっと理解できる気がします。本当に勉強になりました。
どうも有り難うございました。これからも頑張ってください。
黎黎原上草 より