中国の学生との共同フィールドワークを体験したい
南京大学フィールドワーク研修【3月】
2014年度
2017.Dec.25
- 概要
2014年3月3日から3月28日まで4週間にわたり、文理融合のオムニバス形式の南京大学集中講義『排泄』を開講した。本学より7名の講師を派遣し、各講師が2日間、6時間の講義を行った。受講生は本学から19名(教養前期14名、教養後期1名、大学院生4名)、南京大学から40~100名が講義に参加した。
学生派遣期間中、本学の学生と南京大学日本語学科学生20名と一緒に共同研究を行った。今期の集中講義テーマは「排泄」であったため、「排泄」のうち行為とその意味に重点をおいた「捨てること・生きること」を共同研究のテーマとした。
従来、ゼンショー南京プログラムの学生共同研究は、異国でフィールドワークを行うことで異文化に触れる機会を提供していたが、2014年よりさらに本プログラムを発展させ、学生の観察力およびクリエイティブな思考力を培うことに重点を置き、「問題発見型フィールドワーク」として新しい共同調査の手法を開発した。具体的な調査方法は以下の通りである。
チーム:東大生1名・南大生1名
1.具体的な調査対象を決めず、まず街を歩いて、気になる人・物・風景の写真を撮る
2.チーム内でKJ法を用いて自分の問題関心を明確化するための討論を行い、調査対象を洗い出す
3.中間発表、問題関心と調査対象を発表し、議論を通して自分の問題意識を相対化・客観化
4.さらに詳細な調査を実施、リアリティのある「中国像」を発見し、日中社会の相違について考える
5.南京大学で公開プレゼンテーション2014年2月14日に行った学生説明会・共同研究事前討論会の様子(LAP Facebook)
第一グループ
派遣期間:2014年3月9日~3月16日
参加講義:"Body, Mind, World."(ジョン・オデイ)・「廃棄物管理と国際資源循環の経済学」(横尾英史)
第二グループ
派遣期間:2013年3月16日~3月23日
参加講義:「核廃棄物と「排泄」」(田中知)・「日本における文書の廃棄と再利用」(渡邉正男)