跳出思维框架

第9回 12月10日 仲上 豪二朗

ベッド上で生活する高齢者の支援-排泄ケアに着目したアプローチ-

人間は生きていく限り、栄養を外部から取り入れ、それを排泄する必要があります。健康な時はその過程を意識することなく過ごしていますが、身体的な 障害によりベッド上での生活を余儀なくされている方の多くはこのプロセスに問題を抱えます。特に、今回のテーマとなる排泄は、人間の生存そのものに必須の 機能であるばかりでなく、その適切な管理は人間の尊厳にかかわる課題といえます。

本講義では便失禁や尿失禁といった排泄そのものの 管理がどのようにあるべきかに加え、これらによって引き起こされる皮膚障害、例えば褥瘡(床ずれ)や失禁関連皮膚炎(おむつかぶれ)などの健康問題への看 護学からの取り組みについて紹介します。超高齢社会を生きる我々日本人にとって、高齢者における排泄の課題は決して避けて通ることはできません。この重要 な問題について私たちが何を考え、どのように対処するべきなのかを考察したいと思います。

讲师介绍
仲上 豪二朗
東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻講師 2004年神戸大学医学部保健学科看護学専攻を卒業後、2009年東京大学大学院医学系研究科修了(博士(保健学))。2007年から2009年まで日本学術振興会特別研究員。2009年東京大学助教を経て2010年より現職。2013年4月カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)看護学部客員研 究員。研究分野は老年看護学、創傷看護学で、高齢者に発生しやすい褥瘡や皮膚裂傷(スキンテア)、糖尿病性足潰瘍などの創傷管理や、失禁に対するケア方法 の開発と評価を行っている。特に、臨床的な課題に対して基礎生物学の技術を駆使することでその原因を究明し、それに基づいて工学的アプローチによりものづ くりを行い、臨床で評価している。これは看護理工学研究と呼ばれ、研究成果を社会に還元し、新たな臨床的課題を解決する、新しい循環的研究スキームであ り、とてもエキサイティングな学問分野の勃興に関わっているところである。
课堂照片

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评价内容(最新2件 / 8)

てつ    reply

高齢化社会がますます進行し、看護の必要性もどんどん増えて行く中で、どのような問題がありどのような対策が行われているのかを知ることが出来て大変刺激になりました。なかなか聞くことや見ることが出来ない生々しい話も聞くことができて良かったです。これから看護が必要になっていく人は増えて行く中で看護出来る人というのは中々増えない状況から以下に看護を必要とされている人の尊厳を保ちつつ気持ちの良い看護が出来るかは、これからの技術開発によるところが大きいのだなと感じました。

あつし    reply

高齢化社会という自分達がこれからぶつかるであろう問題について、排泄の管理という視点から、また一層考えさせられました。現在問題となっている点を今後の技術発展によって解決していってほしいです。

taro    reply

今までの排泄の講義の中で最も実際の問題に近い話で、今後自分達が直面しなければならない話も多く、思うことが多い講義だった。老いることに対するネガティブな印象を変えなければならないという話があったが、現代社会が進んだ先に古代の中国の思想に戻らなければならないと考えると、皮肉のようで面白かった。

なな    reply

看護師や研究者の方々と、一般の人々との認識の差が興味深かったです。おむつの件など、介護する側がいくら便利だと思っても、介護というものの性質上介護される側だけでなくその周囲の人にも気を配る必要があるのだと実感しました。
これからの日本ではますます看護が必要不可欠なものとなっていくので、看護の現場についてより知る必要があるとも思います。

たこ    reply

今回はいままでの排泄の授業の中で、ある意味一番現実味のある排泄の授業だったと思います。超高齢社会が待ち受けている現代日本は、高齢者の介護やそれに付随する数多の問題に対処せざるを得ません。その文脈で看護学を含む、多方面での連携は当然であると同時に新鮮に感じました。
ただ、高齢者の肛門や尿道に管を通すという介護方法には、多少の医療倫理の問題が付随するのではないかと感じました。その辺りにどのような折り合いをつけて、介護に携わる者として自身の中で、捉えているのか気になりました。

かずき    reply

授業の冒頭にあったおむつを洗髪に用いるという話は、患者の尊厳について深く考えさせられました。道徳と効率・実用性がぶつかるところに難しさがあるわけですが、排泄の問題はその最たるものだろうと実感しました。

藤ノ川    reply

「充実した人生を送りたい」というのは普遍的な希求であるが、高齢者は見放されがちである(特に介護を必要とする高齢者に対しては、負担感を感じることもある)。しかし今回の講義では、老後も高齢者が尊厳を失わずに生活できるために様々な研究・開発が行われていることが分かり、とても素晴らしい取り組みだな、と思った。課題としては、今後パッドやカテーテルが更なる改良を果たしたとして、それを利用する高齢者が受け入れるのかどうかという点だろう。これも尊厳の問題である。人間、死ぬことに関しては色々な意見があると思う。極力周りに迷惑をかけたくない考えから、尊厳死を希望する人もいよう。だがいざ年をとると、死の恐怖、或いは、なおも生きたい、という思いが生じることもありうる。或いは、耄碌し、人に迷惑をかけたくなかった筈なのに、人の負担になってしまうこともありうる。普段意識しない、「死」を考えさせられた授業だった。

うひろ    reply

排泄物ないの菌の活性が、ph値の変化に関連するということは興味深かった。一見気付きづらいものであっても、人体に接する物質が人体に与える影響は大きいのだと感じた。
ところで、授業最後の質疑応答の部分で、日常生活で老人と同じように困難な立場に置かれがちな「幼児」を考えた際に、インフォームドコンセントを幼児はとることが可能である一方、老人はそれが可能ではないのだという視点が大変に興味深かった。一見幼児の泣き声は言葉になっておらず伝わらないものであるようだが、意思表示という面で意味や意思を含み得るのだと知った。

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