跳出思维框架

第12回 01月14日 堀内 秀樹

近世都市江戸の廃棄と再利用システム

近世は、これまでエコロジーの代表と認識され、排泄された糞尿の再利用と農産物生産の循環は、今日的な省力、省エネルギー、省資源の文脈の中で目標 モデルとして位置づけられている。しかし、江戸遺跡の発掘調査では、そのイメージされた「江戸時代的様相」とは異なる状況も多く確認される。この背景に は、江戸という都市の特質とその発展に伴い共有化される情報が影響している。

講義では、近世都市江戸の発掘調査で出土した排泄・廃棄に関わる考古学的諸相と位置づけ、また、そこから窺える再利用と非再利用について考えてみたい。

讲师介绍

堀内 秀樹
東京大学埋蔵文化財調査室准教授 1961年生まれ。博士(文学、東京大学)。専門は考古学(近世考古学、陶磁器流通・消費)。1984年から東京大学構内遺跡の発掘調査に携わり、主に江 戸時代加賀前田江戸藩邸やそこから出土する陶磁器類について研究を行っている。主著に『近世陶磁器の消費に関する考古学的研究』(学位論文)2009、 「近世都市江戸における貿易陶磁器の消費-需要とその背景-」『海の道と考古学』高志書院2010、「都市江戸における消費行為と情報」『江戸時代の名産 品と商標』吉川弘文館。
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参考资料

评价内容(最新2件 / 7)

かずき    reply

理想的な循環型社会としての江戸、という見方が崩されうることは驚きでした。また大量生産大量消費社会の萌芽との見方もあるときき、そもそも「省エネ意識」「もったいない精神」がなんたるものなのかも考えさせられました。

てつ    reply

日頃部活で、本郷キャンパスを利用しているので、加賀藩邸の地図を見ながらキャンパスの様子を想像できて面白かったです。恥ずかしながら、赤門が加賀藩邸の名残であることも、かつて藩邸であったことも知りませんでした。
また考古学についても詳しいことは知らなかったのですが、便所のあり方だけで、階層性が読み取れたり鉛の検出により女性の便だと見分けたりなど、あらゆる点で初めて知ることばかりで楽しくお話を聞けました。

たこ    reply

今回は近代歴史研究における発掘調査の有益性を学ぶことができた。さらに題材が東大本郷キャンパスということで、非常に身近なものだったことで興味を惹かれた。普段は本郷キャンパスを使わないが、自分の知っている話もいくつかあったので、理解の助けとなった。
近代歴史研究では文書研究が主体であるが、局所的な研究にはむしろ発掘調査の方が有益だという話は初めてだったのでとても勉強になった。
排泄と人間の生活は密接に関わりあっているので、当時の生活も知ることができたのはとても良かったと思う。

なな    reply

普段本郷キャンパスを利用しませんが、赤門の由来など旧加賀藩邸のことを知ることができ興味深かったです。また、江戸と京都での違いなど同じ江戸時代でも便所の在り方が違うということは意外でした。江戸時代は、漠然と「循環型社会」だという認識しかありませんでしたが、詳しく学ぶことができました。

taro    reply

現代の大量生産・大量消費社会の原型のようなものが江戸時代の出土品から見ることができ、興味深かった。生産量が増加したことでモノをモノだと思わないようになったというのは、昔の人がモノを大事にしていたのは単にモノが生産できなかったからだと考えると、廃棄物量の増加と人々のモラルの低下を結びつけて考えるべきではないのかなと思った。

うひろ    reply

江戸時代の便所の配列が非常に興味深かった。人間の生活や階級、性差に確かな根拠のある配置や、便所が人間の生活とかなり近いところに位置している点から、歴史を越えて、排泄を行う施設が生活の中での確かな一部分であるのだということを再認識させられた。

yasu    reply

近代歴史において発掘調査が行われ、それが効果的であることがそもそも驚きであった。
今日では、江戸時代の社会は循環型社会の理想的モデルとして提示されることが多い。しかし、循環型社会は消費型社会への問題意識をベースとしてはじめて成立するもので、江戸時代でも意識的な循環は行われず、消費型社会の精神性を内包しているというのが新鮮だった。

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