跳出思维框架

第13回 01月21日 中西 徹

スラムにおける排泄を手がかりに発展途上国の開発問題を考える

貧困と環境という観点から、人間の排泄を考える。

発展途上国において、貧困層は、環境問題の被害者であると同時に、加害者で もある。その一つが人々の排泄処理であり、それは、たしかに環境劣化を促進してきた。このような経緯をふまえて、私は、2000年代初頭に、メトロマニラ の環境保全にかかわるプロジェクトに参画した。そのプロジェクトを手がかりに、排泄と開発の問題を考えたい。
 

讲师介绍

中西 徹
東京大学大学院総合文化研究科(国際社会科学専攻)教授。 フィリピンを対象地域として、発展途上国の経済と社会の問題について、開発経済学と地域研究の視角から研究を行ってきた。これまで、主として都市の貧困問 題が主たるテーマであったが、現在は、発展途上国の有機農業の発展について関心がある。経済学博士(東京大学、1989年)、国際大学助手 (1989-91年)、北海道大学経済学部助教授(1991-93年)、東京大学・大学院経済学研究科・助教授(1993-2000)、東京大学・大学院 総合文化研究科(国際社会科学専攻)助教授を経て、現職。
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评价内容(最新2件 / 4)

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ご自身がフィリピンで研究活動をなされていた経験談から、文献資料からはなかなか窺い知れない実態が見え、非常に興味深かったです。「ウンコ」の可能性についてこの講義から多くの知見を得ることができました。エネルギー資源として日本で「ウンコ」を普及させる、と考えた際に「ウンコ」に対する抵抗感と金銭的なインセンティブについてを主な課題として言及なさっていらっしゃるようでしたが、それ以外にはどういった課題がある、もしくはあったのか、少し気になりました。

yasu    reply

「うんこ」を資源として利用することへの抵抗は、生物的な本能に由来するものとなんとなく考えていたので、フィリピンの実態はとても衝撃的だった。
人間の体ですら使い切れなかった「うんこ」に含まれるエネルギーが実際に使えるということ自体、技術が機械としての生物を超越したという意味で、とても大きな意味を持つように思えた。
乗り越えるべきハードルは多いかもしれないが、実用化されたものを是非見てみたいと思う。

taro    reply

排泄物を中心とした経済の話と文化人類学の話が混ざったような形で面白かった。ただ排泄物を使ったエネルギーの効率性は実用に耐えうるまで上昇しうると言っていたが、先行して研究が行われているバイオ燃料の現状を見るに、石油や原子力の代替エネルギーとして機能するにはまだまだ長い時間がかかるのだろうと思う。
また排泄物を燃料とするバスを紹介していたが、本能的に嫌悪感を持つものを前面に出してアピールするのはいかがなものかと思う。前面に出すべきは排泄物を使っていることではなく環境に優しいということではないだろうかと思った。

なな    reply

実際にスラムをおとずれた人のお話をきく事はとても興味深かったです。
バスは、発想自体は非常に良いものだと思いますが、金銭的な負担を減らせないのならばやはり見た目を多くの市民の好みに迎合すべきではないかと思います。

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