跳出思维框架

第7回 11月30日 渡边 雄一郎、酒井 邦嘉

植物×脳科学

渡边雄一郎老师·酒井邦嘉老师开讲的讨论课。

讲师介绍

渡边 雄一郎
以植物为观察对象,关注基因及RNA分子等,研究生物在地球环境中生存繁衍至今的机制。并不是对“树木为何会变大”这样的目的论感兴趣,而是想知道“怎样才能变大”。

酒井 邦嘉
东京大学大学院综合文化研究科副教授,理学博士。 1992 年东京大学大学院理学系研究科博士课程毕业后,任东京大学医学系第一生理学教室助手。1995年任哈佛大学医学系研究员,1996年任马萨诸塞州工科大学 客座研究员,1997年起任现职(教授助理、副教授)。2002年获第56届每日出版文化奖(中公新书《语言的大脑科学》),2005年获第19届塚原仲 晃纪念奖。研究方向为语言大脑科学及大脑机能图像学。试图通过对语言的研究,科学地揭示人类的本质。
参考文献
  • 酒井邦嘉: 『言語の脳科学-脳はどのようにことばを生みだすか』. 中公新書, 東京(ISBN 4-12-101647-5) (2002).
  • 堀田凱樹 & 酒井邦嘉: 『遺伝子・脳・言語-サイエンス・カフェの愉しみ』. 中公新書, 東京 (ISBN 978-4-12-101887-8) (2007).
  • 酒井邦嘉: 言語脳科学の最前線. In: 『生命システムをどう理解するか-細胞から脳機能・進化にせまる融合科学』, 浅島誠編, 共立出版, 東京 (ISBN 978-4-320-05648-0), pp. 136-148 (2007).
  • 酒井邦嘉: 脳に描く言葉の地図. In: 『ことばの宇宙への旅立ち2-10代からの言語学』, 財団法人ラボ国際交流センター/東京言語研究所発行, ひつじ書房, 東京(ISBN 978-4-89476-429-3), pp. 59-98 (2009).
  • 酒井邦嘉: 『脳の言語地図』. 明治書院, 東京 (ISBN 978-4-625-68433-3) (2009).
课堂照片

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评价内容(最新2件 / 7)

宮崎榛名    reply

植物と人間、それぞれの視点から記憶と記録を考える、興味深い講義でした。一見、植物の記憶と人間の記憶はかけ離れたもののように思えますが、生体リズムの記憶システムなど、共通する部分もあるということが分かりました。また、人間の脳はフラクタル的構造を外れて、個別化、複雑化する方向に進化してきましたが、元々は同一の種であった植物が、環境の違いに適応するために全く異なるかたちに進化するという例は、同様の多様化という進化の方向性を示しています。その進化の結果が、現在それぞれの遺伝子という記録に残されています。植物と人間の間にも、記憶と記録のあり方に共通するものがあるということが、面白いと感じました。

yu    reply

この前の講義で植物に記憶があり遺伝子はそれと関係してるといっていましたが人間の記憶とは全く別物だと思っていましたが、生体リズムなど共通のものがあるとわかりました。ただ人間の脳と植物の脳の進化の目的とプロセスのちがいから違いがでていると聞き、それがいまここまで変わるのは驚きです。

紅葉咲姫    reply

 私は討論をお聞きして、母国語と外国語は記憶において大きな違いがあると感じました。
 母国語が、知能指数とかかわらず年齢に応じて習得され、また高齢になっても忘れがたいということは、母国語が、単純に暗記された記憶と違い、ある種の根源的な記憶であることを示しているように思われました。
 それに対して外国語の習得においては、文法、単語を区別なく暗記してそれらを組みあわせて用い、また継続して接触していないとすぐ忘れてしまうという点を考えると、外国語の言語の記憶は他の日常の記憶と変わらないもののように感じました。 

金杉純哉    reply

 興味深いご対談をありがとうございました。
 人間の子供が言語を習得していくとき、3歳ほどで言語の木構造を組み立てることができるようになるということについて、それは同時に木構造の対称性の破れと再帰性を感じ取るということであって、可能無限への道を開くのであるということが印象的でした。
 また、植物にしても人間社会にしても、基本的に再帰性に支えられてその生態や歴史を作っていくが、環境の変化に応じるようにフラクタル構造を変容させていくということが面白かったです。たしかに可能無限は単に無限反復だけを意味するのではなく、微妙な変化・進化を経験しつつ新しい局面を呈していく可能性を持っているのだろうと思いました。

C.O    reply

本題からはすこしずれてしまうような気がしますが、酒井先生のスライドにあった「記憶と記録」の定義に一番興味を惹かれました。
記憶を保持する個体は時々刻々と生成消滅して移り変わっている。各個体についても可変性はいえて、認知情報学の授業を夏学期に受講したのですが、記憶は不変的な構造ではなく、コンテクストに応じて可変な断片の集合だ、というお話を聞きました。
先生のお話では、記憶は事象を「保存」するためのものとして定義されていましたが、それならば、人間の脳の中にある不安定な「記憶」というものは、そのなかでどのように位置づけることができるのか、ということを疑問に思いました。

s.s    reply

ご講義ありがとうございました。
植物と人間の両方から記憶と記録を考えるのはとても面白かったです。どちらにも共通するものがあるというのは驚きでした。

細川大吾    reply

 ご講義ありがとうございました。
「フラクタル構造」などに見られる再帰性と記憶をつなげる連想はとても興味深いものでした。生命全てに共通する「繰り返し」がありうるというのは今後の議論の土台になるものだと思います。
 一方で常に代謝し続ける身体において、記憶というのは基底構造の上で微妙に忘却され、時に混同されて変化し続けるものであり、また「言語としての記憶」は「脳内に記録する」という行為なのではないかな、などと思ったりもしました。今後の講義を通して深めていきたいと思っています。

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