ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

第6回 03月22日 吉内一浩

食行動の異常を伴う疾患:摂食障害を中心に

食行動異常を伴う疾患の中に、摂食障害がある。摂食障害は、西洋化した社会の方が有病率が高く、文化や社会の影響を受けることが示唆されている。また、日本においても、年々患者数が増加しているという報告があり、女性の罹患率が高く、不妊のリスクとなることから少子化との関連でも重要な問題となっている。代表的な摂食障害は、神経性やせ症(Anorexia Nervosa)、神経性過食症(Bulimia Nervosa)、過食性障害(Binge Eating Disorder)であるが、その病態・症状は、一般的にも医療者にも理解されていない。そこで、本講義では、まず、摂食障害がどのような疾患であるか、という紹介を行い、さらに、社会や文化からの影響、そして、その治療法に関して具体例を交えながら紹介する。

講師紹介

吉内一浩
東京大学医学部附属病院心療内科科長。心身症および摂食障害の専門家。薬物療法だけではなくエビデンスに基づく様々な心理療法を併用した治療を行う。

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