ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

第11回 12月12日 村松真理子

【休講】食べる、読む、考えるー食の人文学

「食べる」ということは、人間の生命の維持にとって欠かせないだけでなく、さまざまな地域において文化と社会に人間がつながる行為となっています。日本とイタリアを中心に、食文化や国民料理について、関連する文学テクストや芸術・祭儀の例をひろいながら、その象徴的な意味や歴史について考えます。「食べる」ことの意味や象徴的はたらきとは何なのか、イタリア料理・和食・中国料理など料理が「国民料理」とされるときには何が起こっているのか、「国語」・「国民文学」とのアナロジーは何なのか、、、さらに、「国家」の枠組みが現代のグロバリゼーションの中で変わろうとしている現在、「食」を通して問いかけられる地域性や生命多様性の問題を、スローフード運動などを例に、人文学としてどう捉えられるか、いっしょに考えてみましょう。

講師紹介

村松真理子
東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻。専門はイタリア文学、地域文化研究。

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