中国の学生との共同フィールドワークを体験したい
東大×南大共同フィールドワークin東京【11月】
2011年度
2014.Mar.29
- 概要
■ 学生交流プログラム主旨
東京大学は、日本の他の多くの大学と異なり、教養学部1、2年生に対し充実したリベラルアーツ教育を提供しています。入学時点で専攻に分かれるのではなく、知的生産力の基礎を築き、多様な視点を培うことを目的としています。専門分野学習の開始は遅れますが、リベラルアーツ教育によって自ら考え創造していく力を身につけた学生たちは、様々な分野で創造性を発揮し、活躍しています。LAP(Liberal Arts Program)では、東京大学が積み上げてきたリベラルアーツ教育の蓄積を南京大学の皆さんにも是非知っていただきたいと考え、学生交流を始めました。本年度はより密度の濃いプロジェクトにするよう、共同研究の企画を盛り込んでいます。短い1週間ですが、大学の授業や学生どうしの交流について、充実した時間を過ごしていただければ幸いです。
なお、本年は東大と南大の交流が始まって10年の節目の年となります。10年を記念して東大理想の教育棟にて南京大学に関する展示を行います。また、南京大学の楊忠副学長、葉玲教授、賀暁星教授による講演も予定しています。
■ プログラム内容
- 教養学部の授業への参加
- 楊忠南京大学副学長講演への参加(*葉教授、賀教授の講演は学内公開とするため、南大の皆さんは自由参加です)
- 共同研究・研究発表の実施
- 都内観光
■ 日程
2011年11月6日(日)~2011年11月13日(日)
■ 共同研究ワークショップ
○ テーマ:空間と記憶
「空間」は人々の生きる容れ物として存在している。「記憶」は多様な過去のできことから構築され、内面化されている。「空間」と「記憶」は、それぞれ個別の概念ではあるが、少し想像すれば、「空間」の中には様々な「記憶」が刻み込まれ、逆に、「記憶」は出来事の起こった場に随附していると言われる(記憶の場)。また時に、このような空間と記憶の相互関係は、人々のアイデンティティを構築する力をも持つ。今回の共同研究ワークショップでは空間と記憶がどうように関係しているのか、具体的な事例から考えたい。
東大生と南大生の共同を作り、まずはそれぞれのチームでテーマの解釈を行い、具体的な調査場所(東京都内)、インタビュー対象を決める。調査、インタビューを行うと同時に議論を重ね、最終的に成果物を作成し、研究発表・討論会を行う。
○ 使用手法
- 文献調査
- インタビュー
- 映像、写真撮影
○ 研究方法
- グループ・ワークを行う
- 日本・中国の学生が共同で研究及び発表を行う
- 学生による感想・意見