中国の学生との共同フィールドワークを体験したい

東大×南大共同フィールドワークin東京【11月】
2013年度

2014.Oct.16

概要
プログラム主旨

LAP(Liberal Arts Program)では、東京大学がこれまで蓄積してきたリベラルアーツ教育の成果を世界に発信する目的のもと、さまざまな教育プログラムを実施している。具体的には、東京大学と南京大学で実施する集中講義、テーマ講義の他、学生が主体的に知を生産する機会を提供する「東京大学一週間体験プログラム」(南大→東大)と「南京大学集中講義学生交流」(東大→南大)という学生交流も実施している。

「東京大学一週間体験プログラム」では、南京大学の学生に、教養学部や大学院の授業を体験してもらい、東大の日常を知ってもらう。また、東京大学の学生と共同研究を実施し、南大生と東大生が1つのテーマについて意見をぶつけながら、異文化に対する発見、そして自分自身を再認識するきっかけを提供している。

参加者

南大生×10名、東大生×13名

日程

2013年11月10日(日)~11月17日(日)

共同研究

テーマ:「水を通して東京を知る」

2013年度、LAPはテーマ講義『水』を開催している。

人と水の関わりは、太古の時代から現代に至るまで非常に密なものがある。古代文明も大河のほとりで生まれるなど、水は人間の生活基盤を提供し、定住から始まり、そこを舞台に多くの経済活動、交通手段、文化の誕生をもたらした例を見ることができる。水が入手できる難易度によって地域色もうまれ、そこに住む人間の水に対する意識にも個性がうまれ、それぞれの文明にも反映されている例をみることができるだろう。大気、海洋を循環する水は地球の環境、気象にも大きな影響を与える。一方で時に水が牙をむけて大きな悲劇をもたらす津波、洪水などは記憶にあたらしい。自然科学のなかでも水は独特の性質を持つ物質として独自の研究テーマを提供している。人間を含む地球上の生物はこの水の特異な性質に依存して生きていることにも気づいてほしい。水をテーマに多くのことを文理融合的に学ぶことができるはずである。

上記説明文では「水」について考える際の多様な方向性を提示している。このようにマクロな視点で「水」を考えることが重要である一方、私たちの身の回りにもきっと「水」と密接に関わる事象に溢れているはずである。

そこで、テーマ講義に合わせて実施する「東京大学一週間体験プログラム 東大生・南大生共同研究」の研究テーマは、「水を通して東京を知る」と設定する。

今回の共同研究では、現代に生きる私たちにとって「水」が果たす役割や、「水」のもつ文化的意味について考えてもらいたい。

研究のプロセス

・各班でサブテーマを設定(南大生とはメールで連絡を)
・サブテーマにそくした事前調査、インタビュー対象の決定
・南大生来日後、フィールド調査及び分析
・研究発表(11月15日、4~5限)

各班のテーマ(リンクをクリックするとLAPのFacebookの該当記事に飛びます)

第1班:「日本人の温泉の非日常性」
第2班:「日本人の飲む水――なぜ日本人はお湯を飲まないか」
第3班:「日本における水の心理的効果――「清める」」
第4班:「東京における水の購買活動の傾向」

南大生の受講科目
11日(月)
2限
斎藤兆史 教養教育とは何か
11日(月)
3限
丸山真人 経済II
高橋哲哉 倫理II
アルヴィなほ子 ことばと文学IV
丹野義彦 心理II
今橋映子 比較文学
13日(水)
5限
加藤照之 テーマ講義『水』「津波」
14日(木)
3限
山邉昭則 新しい時代のリベラルアーツを考える
酒井邦嘉 言語の脳神経科学
14日(木)
4限
石光泰夫 表象文化論
前田基成 教育臨床心理学
長谷部恭男ほか 学術俯瞰講義「この国のかたち──日本の自己イメージ」
14日(木)
5限
小泉秀樹 人間・環境一般
松尾基之 人間・環境一般
真船文隆・原和之 ブランドデザインスタジオ8

 

見学会
13日(水) 午前 東京大学史料編纂所見学会
13日(水) 午後 (株)ゼンショーホールディングス見学会

 

南大生への帰国後レポート課題

次の3つの内容について、3000字程度にまとめ、帰国後に提出して下さい。
1) 共同研究を通じて「水」について分かってきたことをまとめなさい。
2) 受講した授業の中から2つを選んで内容に言及しながら自分の考えを書きなさい。
3) 「東京大学一週間体験プロジェクト」全体に対する意見・感想を書きなさい。

東大×南大共同フィールドワークin東京【11月】2013年度 日程

学生による感想・意見

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