ディシプリン(学問領域)に
とらわれない思考を身につけたい

学術フロンティア講義
【Aセメスター】
2022年度「循環:Circle, cycle, circulation」

2023.Sep.27

概要

資源の再利用のためのリサイクルの身振りが、われわれの日常に入り込んで既に久しくなります。環境保護とエコロジーを旨とする今世紀において、世界の持続可能性を保証するものとしての循環は、一つの理念という地位を占めるにいたっています。有限なわれわれがあくまで有限な存在として、しかし何かを存続させることができるためには、循環しなくてはならないし、させなくてはならない。それを引き受け、あるいは考慮に入れなくてはならない。ただその一方で、循環が持続させるものは、良いものばかりとは限りません。われわれが直面する様々な問題のなかには、それが再生産されるメカニズムがその解決を難しくしているものも多くあります。このとき循環は、むしろ堂々巡りないし悪循環として、われわれにその解決を迫って来るものとなるでしょう。こうして何かの存続を考えるにせよ、変革を考えるにせよ、その何かを支える循環を考えることは、多くの示唆をもたらしてくれるように思われます。本講義では、文理の双方からのアプローチにより、さまざまな場面で見られる「循環」の諸相と諸局面を照らし出すことを通じて、この現代世界の鍵概念を考える手掛かりを提供することを目指します。

日時教室

 2022年10月5日- 2023年1月11日
 水曜日5限(17:05-18:35)@駒場キャンパス1号館104教室

  • 対面開講(※初回のみオンライン:URLはUTAS上で受講者にご案内します
  • 11月23日(水)は祝日のためお休みです
  • 履修に際しては履修確認・訂正期間を利用して登録してください
  • 各回の「配布資料」と「履修上の注意」はPDF形式でICT-LMS上に随時掲示します
  • 期末レポートについては、学期末にICT-LMS上にご案内ファイルを掲載予定です


■ 問い合わせ先

東京大学リベラルアーツ・プログラム(LAP)
Email: admin@lap.c.u-tokyo.ac.jp
ホームページ:http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/

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